020 ページ20
.
なんでそう思うんだよ、と男の子がジョングクに絡むと、だって...可哀想じゃんって眉を寄せた彼が口をとがさせた。
「勇気出してくれてもさ、こっちはなんとも思ってないんだし」
確かに、その告白ひとつで想いが噛み合うことはほぼ無いに等しい。実るかどうかは今後の行動次第であり、1度断られてしまえば失意、そこからは想うことしかできない子がほとんどだ。
「悲しそうな顔見るの、しんどい」
嫌味か?なんて周りの子は茶化してそれに対してジョングクは笑顔を見せて、そういうわけじゃねーよって言っていたけれど、本心だろう。人の気持ちというのは難しいものだ。受け入れたとしても嘘をついて更に傷つけてしまうし、反対のことをしても傷つけてしまう
『優しすぎる』
彼にそれを言ったところで、そんなことないよと言われていただろう。だから私は心の中にある棚にその言葉をそっとしまったのだった。
恋心は解読不可能
▽
『なに?』
「なにが?」
『何でそんな見てくるの』
「別に見てないけど」
『どんな嘘よ...』
図書室で明日提出のプリントをやっていた時、どこで私の居場所を嗅ぎつけたのかは知らないがジョングクが目の前に座った。それからずっと私の顔を見ている。さすがに気になるのでシャーペンを止めて私も綺麗なその顔を見つめることにしたのだ。
『私に言いたいことでもあるの?』
「あるけど、A忙しそうだし」
『言って』
「いやでも忙しそうだし〜」
何を遠慮しているのか、でも私をからかうような態度をするジョングクは言いずらそうにするので、早く行ってと促せば、駅前のアイスクリーム食べたい、とにっと笑った
『行く?』
「え、いいの!?」
『うん。もう終わるから待ってて』
「おっけー、全然待つ」
私はこの時間が好きだ
.
257人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Labia(プロフ) - 1ちゃんさん» ありがとうございます。 更新致しましたので、是非見ていってください^ ^ (2020年8月18日 19時) (レス) id: d89ca10c87 (このIDを非表示/違反報告)
1ちゃん - あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"(泣)更新楽しみにしてます…(泣) (2020年8月13日 7時) (レス) id: 43879a9f7a (このIDを非表示/違反報告)
Labia(プロフ) - 1チャンさん» ありがとうございます!もっと1チャンさんをそのような気持ちにできるよう書いていきますね...!更新お待たせしないよう、頑張っていきます^ ^ これからも、『おやすみわたしの愛しき太陽』をよろしくお願いします! (2020年7月13日 19時) (レス) id: d89ca10c87 (このIDを非表示/違反報告)
1チャン - Labiaさん» 読んでいてとても心が綺麗な気持ちになります(泣)更新楽しみにしてます! (2020年7月12日 14時) (レス) id: 43879a9f7a (このIDを非表示/違反報告)
Labia(プロフ) - なむさんさん» 文章が綺麗...嬉しすぎるお言葉ですね(;_;)私がお話を作るにあたって意識している部分です。素敵な作品と言っていただいて恐縮です!私の想像で出来上がった物語ですか更に素敵な作品だったと思っていただけるように頑張ります!素晴らしいコメントありがとうございます (2020年6月14日 2時) (レス) id: d89ca10c87 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:iris | 作成日時:2020年5月13日 6時