【ゴールデンカムイ】兵器な彼女【尾形百之助】 (ページ45)

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45話。ページ45

Aside

｢アシリパさん、それなんの踊り？｣

｢鶴の舞、釧路に伝わる踊りだ｣

｢なんで急に踊ったの？｣

｢別に……鶴食べたから｣

そういうアシリパさんの顔は、少し赤くなっていた。

やっぱりアシリパさんは、杉元さんのことが好きなのかな。可愛いな、こんなにたくましくてもそれ以前にアシリパさんはいたいけな少女なんだ。

そう思っていると、尾形上等兵が何かに気づき声を上げた。

｢ん……誰かこっちに来るぞ｣

『男の子と……女の人ですかね？』

｢チカパシとチロンヌプだ……どうしてこんなところに！｣

｢知り合い？｣

アシリパさんがびっくりして2人を見つめたが、2人はお構い無しに急いでこっちへ来た。

｢どうしたんだチカパシ！こんなところまで来て……｣

｢谷垣ニシパと小樽から探しに来た！けど……谷垣ニシパが動物を殺す悪い奴だと疑われて追われてる！それではぐれたんだ！｣

『……』

｢……｣

尾形上等兵の顔を見ると、彼も私の顔を見た。
谷垣さん……私たちを追ってきたのかしら。

｢別の犯人がまだ逃げていないのなら、必ず見つける必要がある。行こう｣

アシリパさんはそう言うと、杉元さんを連れて探しに行った。

｢…おい、A。俺たちは谷垣を探すぞ｣

『？……わかりました。何か手がかりでもあるんですか？』

｢ああ。ちょっとな。｣

ということで、私は尾形上等兵と共に、谷垣さんを助けに行くことになった。