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「キタミツ〜。明後日の合コン来て!お願いだから。このとおーり!」
「宮田・・・俺は本当に無理って何度も言ってんだろ」
「だって!キタミツを呼んだら…集めてくれるって女子の幹事が言うんだもん!オレに免じて、ね?」
「無理。本当に無理。タマ行ってあげてよ」
「は?無理だし。ミツ行かないなら、尚更無理」
「タマが来たら、皆タマに夢中になって他のメンズ連中に怒られるんですわ。」
「・・・でも、ごめん。俺本当にそういうのいかないようにしてるから」
「宮田、他当たれ。ミツ行くよ」
「ちょ、タマ!」
大学1年生の2月。
やっと試験が終わり、今日はゆっくりしようと玉森と話していると、急に後ろから背中を叩かれ振り向くと同じ学部の宮田と二階堂がいた。
そんな二人からの誘いを断るも泣きつかれ戸惑っていると、玉森が強引に宮田に言い放ち俺の腕を引いて歩き出す。
そんなタマの背中を見ながら、後ろを振り向くとふたりに"ごめん"と会釈をした。
宮田は"またか〜"と顔に出ていて、
二階堂は苦笑いをしていた。
ちなみに二階堂は高校は違うけど中学が一緒だった同級生でもあった。
そんな2人から離れると玉森はパッと手を離す。
「ミツ。ちゃんと、しっかり断らないと」
「・・・ごめん」
俺は、合コンにはいけない。
それには、理由があった。
「ちゃんと、ガヤを待ってるんでしょ?」
「・・・おう」
それは、ずっと待ってる待ち人がいるから。
それを玉森は知っている。
ちなみに玉森は、小学校から現在まで一緒の腐れ縁だった。
***
「宮田、だから言っただろ?ミツは何回誘っても無駄だって」
「はぁ〜理由も教えてくんないのに。二階堂はいつもそればーっか。もっと協力してよ!今回の幹事の友だち可愛かったのに!ようちゃんに似てたのに!」
「誰それ。」
「とにかく!何でキタミツはあんなにモテるのに彼女作らないんだよ!もったいなー」
「それはオレも詳しくはわかんねーけど。ミツ、誰かを待ってる気がすんだよね」
「・・・誰を!?」
「ん?史上最強のイケメン?」
「は!?」
「なーんて」
「え、我らの踏み入れてはいけない領域ですか!?」
あの、春ーーー・・・
ミツやオレらの前から突然消えたあいつ。
ミツはその後も、ずっと笑っていた。
でも、その笑顔は偽物で。
見ているオレらが辛かったんだ。
あれは、確かー・・・
中学2年生に上がる時の、春だった。
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もも(プロフ) - ひーさん» ひーさん こんばんは!ありがとうございます!昨日の約束ご覧頂き感想まで頂き嬉しいです。泣いてくださったんですか!?ありがとうございます(/ω\)ほんの些細なことからすれ違ってしまった二人ですがラブラブになり良かったです。こちらこそありがとうございました! (2018年6月25日 19時) (レス) id: 5b51068866 (このIDを非表示/違反報告)
ひー(プロフ) - こんばんは!「昨日の約束」凄く素敵でした!!2人がなんでこんなに結ばれないのか、、、みっくんの気持ちを考えるとなんだか泣けてきて、、、でも、2人の気持ちが繋がった時になんだか更に泣けてきて、、、ほんと楽しく読ませて頂きました!!ありがとうございました! (2018年6月24日 22時) (レス) id: 4d3a8a875d (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - puuさん» puu様ありがとうございます!なんとか完結致しました!イチャラブエンドに出来てましたでしょうか。次回作も是非ご覧頂けると嬉しいです。 (2018年5月16日 0時) (レス) id: 5b51068866 (このIDを非表示/違反報告)
puu(プロフ) - 完結おめでとうございます!玉さんとの約束も守りつつの藤北いちゃラブエンドで読んでて幸せでした!!おまけもあったけど、まだ続きが読みたいです!!次作の北さんに甘い藤さんも楽しみにしております。 (2018年5月15日 23時) (レス) id: a8da905861 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - ともさん» とも様 いつもご覧いただきありがとうございます!更新を楽しみにしていただき嬉しいです。ただ、申し訳ございません( .. )リクエストはお応えできる自信がないです。もしよろしければこんな作者ですがこれからも宜しくお願いします<(_ _)> (2018年5月12日 20時) (レス) id: 5b51068866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もも | 作成日時:2018年5月3日 9時