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「も、もしもき、」
『なんやねんもしもきって(笑)』
「…健ちゃん、」
『今大丈夫か?昼飯食ってんの?』
「うん、隆二とランチ来てて」
『出たなりゅーじ、彼奴ほんま、ってまぁええわ』
「どしたの?」
『や、今日朝LINE返ってけぇへんかったからバタバタしとったんかなーって』
あ、ほんとだ。返すの忘れてた。
「ごめん、朝ちょっと慌てて」
『ええで、今こうして声聞けたしな』
健ちゃんが、甘い。
突然こういうことを言ってくるの、
何処にどうスイッチが入ったのかは分からないけど、
ほんとに狡い。
『そう言えばこっち雨降りそうやねんけど体大丈夫か?頭痛ない?薬持ってる?』
「…やばい、泣きそう」
『え!??なんでやねん!薬持ってへんの?』
「あー、ちょっと待って響くから声ちっちゃく、」
『ごめん、でも泣いたらもっと痛なるから我慢してな、俺もおらんから抱きしめられへんし』
「うん、がんばる」
『絶対お前今泣くなよ、泣いたらりゅーじに触られるから』
「別に隆二はそういうんじゃ、」
『あかん。Aに触ってええん俺だけやし。ランチ行ってんねんから我慢せぇ』
「…」
やばい、今キュンときたかも。
『A?』
「健ちゃん、」
『ん、今日仕事はよ終わらすから。ぎゅってして寝たろ。やからちゃんと温い格好して待っとけよ』
「うん、がんばる」
健ちゃんの甘い言葉は、わたしの心を暖かくする。
『ほんなら、またあとで』
「うん、健ちゃん電話ありがとう!」
『お、元気でてきたな、あんま無理したあかんからな』
「ふふ、ありがとう」
隆「いーねぇ、リア充」
ご馳走様、と手を合わせた隆二が呟く。
「いいでしょ、リア充」
1日の始まりが最悪で、駄目駄目な日でも
健ちゃんの声を聞けば自然と笑顔になる自分が居る。
健ちゃんは、わたしの元気の源。
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り(プロフ) - 亜嵐LOVEさん» はじめまして!読んでくださりありがとうございます うれしいです〜!他にもお話載せているのでよければどうぞ! (2020年4月5日 19時) (レス) id: 470a32ab54 (このIDを非表示/違反報告)
亜嵐LOVE - 今日見ました!このお話良かったです! (2020年4月5日 14時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:り | 作成日時:2019年7月14日 12時