今日:23 hit、昨日:73 hit、合計:2,422 hit
小｜中｜大
家族に ページ26
Aの訪問は嵐のようだった。
あの後私たちの手を握ったまま腕をブンブンと振り、ニコニコと満足そうにしていたところで、Aの部下であるナルが部屋に入ってきて彼女を連行して行った。
｢はぁ…人騒がせだなぁ…面白いけど…｣
私は息をついて机に向かうが、リヴァイは俯いて自分の右手を見つめたまま微動だにしない。
｢…リヴァイ。君、もしかしてちょっと期待して…｣
｢違う｣
｢いや、でも無くはないと思うよ？お互い浮いた話も無いわけだし｣
｢黙れ｣
｢そんな気にするなら君の方からいっちゃえば良いのに。珍しく弱気なんだね｣
｢だから何でお前らはすぐ聞く耳をどっかに置いてきやがるんだ｣
｢10分だけの休憩って言ったでしょう！？｣
｢ごめんってナル｣
｢ごめんってじゃないですよ。何してたんですかAさん｣
｢いやぁ、家族に愛を伝えてたところでね｣
｢後でにしてくださいよ全く…｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 18人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぽんぽた | 作成日時：2024年2月1日 14時
