第五章 ページ40
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樹「……きょも、幼馴染なんだろ」
大我「…はい」
樹「…上司命令。ここはお前に任せる。俺は正直北斗が心配だ」
佐久間『えぇ!ほくもいるのかぁ!』
大我「…でも…!俺はまだ…!」
佐久間『じゅった〜ん?見習い剣士に俺を任せて言い訳?俺、朝になる前に逃げちゃうよ?』
樹「…逃げたら?佐久間くんのプライド…ズタボロになるだけ。
いいか、きょも、呼吸を整えて、真っ直ぐ佐久間くんを見ろ。そして、狙いを定めて斬れ感情に揺さぶられたるな」
大我「……樹くん」
樹「…?」
大我「…鬼を、人間にするなんてことは本当に不可能なんですかね。人間は…鬼になるのに…馬鹿みたいな話ですね」
樹「……俺も出来ることなら佐久間くんといたい。けど…不可能なんだ。」
大我「…そうですね。」
佐久間『…いいじゃん、大我、樹…北斗も含めて
"鬼になりなよ"』
樹「逃げたんなよ。こちとらわざわざ鬼に有利な夜に戦ってやってんだ。」
佐久間『はっは〜!!大丈夫!
久しぶりだし!幼馴染との再会は楽しまないと!!』
樹「…死ぬなよ」
樹さんは俺に近づいて耳元でそう呟いた。
そして、
カリッ、…
大我「へ!?」
樹「…おまじない」
そんな子供騙しみたいなことを言って
汽車の中へと戻って行った。
佐久間『わぁ!耳噛むなんて大胆!!』
大我「……おまじないってこれか」
俺の体はどんどん熱くなっていった。
手足に力がこもって、刀を握る手も強くなる。
樹さんからいつも感じる熱気だ…
佐久間『っ…!!憑依…!やりやがったな…!!!
樹…!!!』
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15Mayuu(プロフ) - お話続けてくださりありがとうございます!ほくじゅりの幼少期のお話を読んでみたいです!また、樹君を庇って北斗君が怪我してしまったりと、、是非よろしくお願いします! (2021年2月3日 22時) (レス) id: ea80b7409d (このIDを非表示/違反報告)
しずく - 1番が見てみたいです。すごく面白いのでこれからも続けてほしいです。 (2021年1月30日 8時) (レス) id: 0ac6e112f4 (このIDを非表示/違反報告)
さな - この作品、すごく好きなので続けて頂きたいです (2021年1月29日 23時) (レス) id: 4edeae3903 (このIDを非表示/違反報告)
さな - いつも楽しみに見ています!私は、2番を見てみたいです! (2021年1月29日 23時) (レス) id: 4edeae3903 (このIDを非表示/違反報告)
ほく - 作者さんが仰ってる5つのストーリーなら私は1番が好みです!もしよかったらまた書く機会があれば書いていただきたいです! (2021年1月29日 23時) (レス) id: f8b4be04d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沙羅 | 作成日時:2021年1月21日 20時