第五章 ページ33
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北斗『ダイキライダッ、…キエテ、』
樹「…違う、っ、…お前は…北斗じゃない…」
誰かが俺の過去に入ってる…
俺の相棒は
樹「…んな事言わねぇよ…!!!」
即座に出た俺の手。
夢…だとしてもはじめて北斗を殴った。
北斗…ではないその生き物はドロドロと体が溶けて体を変形していった。
小さく分裂していく塊もあれば、北斗にくっついて1部となる塊…
樹「…てめぇ、俺の相棒の体で遊ぶんじゃねぇ…!」
誰だっ、誰だこいつ……!!
北斗『オマエダケ…』
樹「………っ、くそっ、」
斬らないといけない。
ここは現実から離れた自分の夢。
樹「……無理だっ、…」
相手は鬼。俺は鬼を倒す0部隊の隊員。
俺の夢や心をかき乱す北斗に成り代わった鬼を
俺はどうしても斬ることができない。
けど眠らせる力を持つ鬼なんて聞いたことない
汽車から匂いや異変はなかった。
今回の鬼は相当強いかもしれない__
夢からでなければ…俺は…汽車にいる鬼に食われてしまう。
どうしたらいいんだ
恐る恐る北斗に刃を向けるも…
相棒だ、俺の中で死んで…
現実でも死んだら元も子もない
樹「弓が欲しい…」
なぜみにつけていないんだ…どこに置いてきた俺
1番得意とするものがなくてどうするんだよ
樹「…北斗、」
北斗『キライ、キライ、ズルイ、コロサナイデヨ』
樹「……っ、」
鬼参事件の時、確かに俺は大きな怪我もしなかった。
だからこそ北斗だけこんな目にあったのが悔しくて
顔を合わせずらくてどう思ってるか分からなかった。
"お前なら、できる"
樹「…!!!」
"斬れ。それがお前の仕事"
樹「ってる、分かってるけど…!!」
俺には、お前を斬ることなんてできねえ
"斬るべきものはそこにある"
樹「……」
聞こえるんだ、相棒の声が
樹「…死んだら、許さねぇから、な…」
北斗「…コロサナイデ…」
樹「………っ、」
久しぶりに使う刀をかまえて、刃を向ける。
ジリッと熱くなる手と辿る嫌な汗。
樹「うらぁぁぁ……!!!!」
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大我「…さん、…りさん、樹さん…!!!」
樹「……はっ…!!!」
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15Mayuu(プロフ) - お話続けてくださりありがとうございます!ほくじゅりの幼少期のお話を読んでみたいです!また、樹君を庇って北斗君が怪我してしまったりと、、是非よろしくお願いします! (2021年2月3日 22時) (レス) id: ea80b7409d (このIDを非表示/違反報告)
しずく - 1番が見てみたいです。すごく面白いのでこれからも続けてほしいです。 (2021年1月30日 8時) (レス) id: 0ac6e112f4 (このIDを非表示/違反報告)
さな - この作品、すごく好きなので続けて頂きたいです (2021年1月29日 23時) (レス) id: 4edeae3903 (このIDを非表示/違反報告)
さな - いつも楽しみに見ています!私は、2番を見てみたいです! (2021年1月29日 23時) (レス) id: 4edeae3903 (このIDを非表示/違反報告)
ほく - 作者さんが仰ってる5つのストーリーなら私は1番が好みです!もしよかったらまた書く機会があれば書いていただきたいです! (2021年1月29日 23時) (レス) id: f8b4be04d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沙羅 | 作成日時:2021年1月21日 20時