【中原中也】猫被り彼氏をぶん殴る。【文スト】

暴言十八 ページ22

結果から云いましょう、求婚されました。

何云ってんのかわかんないって？大丈夫、私も何が起こったかわかってない。







ちょっと話を飛ばしすぎたので時系列に沿って起こった出来事を順に説明するぜ、

用意はいいかリスナー共！(CV.吉野裕行)



ｱｯ、ちょっと待ってちゃんとやるからどっか行かないで







某日午後一時頃、喫茶猫又。


来店した英国紳士さんに本を見る目を褒められた私は、嬉々としてエスプレッソを作りあげた。

『ご期待以上のものを〜』なんて宣った手前、下手なものは出せず凄く丁寧に作った。ほんとに。





そしてなかなか上手くいったエスプレッソを飲んだ英国紳士さんは、こと、とカップを置いて顔を上げて。





「素晴らしいね、私の娘になる気はないかい？」






と言い放った。
いや意味がわからないって？うん、私もわかんない。





『……養子になれと？』






「ああいや、言葉が足りなくて済まない
私のせがれと夫婦(めおと)になる気はないかと思ってね」






『息子さんいらっしゃるんですね』






営業スマイルは崩さず、そう返した。
だってコレ絶対冗談だし。

普通何処の馬の骨とも知らない人に大事な息子差し出さないよね、うん。





「優しくて本当にいい子なのだよ、けれどなかなか良い人が現れなくてね…」






あっなにこれ人生相談？





『それはそれは……(えっこれなんて返しゃいいの？)』






「君のように素敵な女性なら、私も息子もきっと大歓迎さ
きっと君もせがれを気に入ると思う」





自己中ーーーーー！！！！でもって親バカーーーー！！！！！
何を根拠に私が息子を気に入ると確信してんだ！？？？

そんなに凄いやつなのか！？？？なら私なんかを選ばないでしょ選り取りみどりだよ！！？？




ていうかこれ冗談だよね？その本気で値踏みするような目やめて頂けませんか怖いから！！





英国紳士だなんて思った私を殴りたい、この人ただの頭が飛躍した親バカだ。






「これ、私の連絡先だよ
準備が出来たら是非連絡をくれ」




そう言って渡されたのは11個の数字が書かれた紙切れ。
えっなに、は？？本気？？？





『ではまた、美味しい珈琲をありがとう』




「えっいやあの」


嘘だろ…


___________________

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「……で、結局どうしたンだよ」




『丁重にお断りして連絡先返したよ
心に決めた人がいますのでって』




「ふーん」




『安心した？』




「…別に」

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