暴言十四 ページ17
びっくりした、みっちーの返事超食い気味だった、もはや即答ってレベルじゃない神速答だ神速答。
神速答とはなんぞや……?
「あっそ、別にいいけどよ
其れより手前だ阿呆女 何で此処に居やがる」
笑いが収まってきた私に照準を合わせてきた中原のお兄さん。
そうだった、私今から死ぬんだった。(思い出し悟り)
(語尾に「しかも男にくっつきやがって」って見える、やばい俺殺される)
(……面倒なことに巻き込まれてしまった)
私は頭を回転させた。
如何にこの場を切り抜けるか、之により私の生死が決すると云っても過言ではない。
怒った中也は怖いのだ。夕飯きのこだらけにしてきやがる。あれは人の皮を被った悪魔です。
「おい、何黙り決め込んでンだ
さっさと話せよ」
臨戦態勢で頭を動かした結果、私が出した答えは
『いやぁね中原のお兄さん!ちょいと渡さなきゃいけない書類1枚渡しそびれてしまってねぇ!!』
「はァ!??」
さっさと渡してちょっぱやで逃げる、だった。
『本当に済まないね!はいこれ!!
でもまあ斯うして届けに来たわけだから、みっちーと龍ちゃんに免じて赦してやって!はっはは!……はは……………さよなら!!!!!』
逃げるが勝ち!!!!
私は普段使わない足の筋肉をフルに使って走った。
私は全力でした、本当です。
序でに云えば、紙を押し付けられた中也が数秒きょとんと固まってたのも事実です。
結果を報告します。
10秒足らずで捕まりました。
「おいA………手前、抜けてるにも程があンだろ?あ"?」
『中也さん、それは普通の人間が出す声じゃありません助けて』
どうしようそこら辺のヤクザより数億倍怖い(白目)
「……否、A足遅すぎねェ?」
「………………」
『聞こえてるぞ絆創膏!龍ちゃんもフォローしてくれよ!!黙るなよ!!』
なんで顔のいい人は揃いも揃って私に冷たいんだこんちきしょう!!(独歩ママは例外)
「騒ぐなチビ 今日からベランダで寝てェか?」
『脅迫やめてヤクザの兄ちゃん』
そうだ、私の命は今物凄く安いんだった。中也先輩の匙加減一つで簡単に死んでしまう。
……冷蔵庫の奥に隠したプリン、食べておくべきだったな…。
中也はぴらりと書類を確認し、一言。
「然も之、重要なやつじゃねェか
……こりゃ罰が必要だな」
父さん母さん、今までありがとうございました。(察し)
1128人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ライム - もう更新はしないんですか?すごく面白いのでできれば完結まで進めてほしいのですが、 (2023年3月5日 5時) (レス) @page32 id: e7904a37c4 (このIDを非表示/違反報告)
眠夢_(プロフ) - なるほどぉ… 神ですか?あっ、ほんほん。だと思いましたよっ!これからも応援してますので、頑張ってくださいっ!!あれ、誰と話してるんだろuu((( (2021年3月21日 3時) (レス) id: 7e61cd56ff (このIDを非表示/違反報告)
akane_朱音 - ごちうさネタで戸惑う敦君可愛い (2019年10月17日 12時) (レス) id: 54998763e1 (このIDを非表示/違反報告)
鏡の国のアリス - あと何分…?!お、終わり?!あ、あの、無理せず頑張って生きてください!ずっと待ってます…! (2019年8月30日 14時) (レス) id: 19bb89c399 (このIDを非表示/違反報告)
福永陽太(プロフ) - 面白いと思います!・・・ご注文はうさぎですか?知ってるんですね (2018年9月23日 9時) (レス) id: 044a8ccaf1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:蟻 | 作成日時:2017年10月10日 21時