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北人
太陽が苦手だと言った美月さん。
だから、夜にしか会ったことしかないのかな。
なんて思ってるとまたアラームが鳴った。
スマホを見たあとに必ず外を見る美月さん。
心配になって声をかけた。彼女の口からは、
『北人くん。私の体が変なことになっても、
驚かないでね。あと、誰にも言わないで。』
繋がれていた僕の手を、強く握りしめ、
そんなことを言った。
北人『病気なんですか?』
『…ちょっとね。日光のアレルギーで。』
北人『アレルギー……なんか持ってますか?』
『え?ちょっと、北人くん。』
気づけば、美月さんのバッグを漁ってた。
なにか、美月さんを守るものがないかって。
北人『あ、これ着ててください!』
『え?』
北人『早く!』
『え。あ、はい。』
そう言って、僕が着てたジャケットを
頭の上から被せた。
太陽が登るまであと5分。
彼女を守るために必死だった。
北人『あ、これ塗っててください!』
『北人くん。大丈夫だよ。、』
北人『大丈夫じゃないじゃないですか!だとしたら、
なんでそんなに震えてるんですか。無理しないでください。…僕は、』
その瞬間、がたんっと動いた。
『…北人くん…』
僕は、美月さんを強く抱きしめて、なるべく光が当たらないようにした。
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吉 野 み ゆ - やばいです、途中泣きそうになりました更新頑張ってください (2020年4月25日 0時) (レス) id: 9f418f690e (このIDを非表示/違反報告)
yuki - このお話めちゃめちゃ好きです!更新楽しみにしてます!! (2019年11月4日 22時) (レス) id: 20390036ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エル | 作成日時:2019年9月10日 19時