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BH「あ、それで厄介なのが血にも美味さがある事なんだよ。俺はお前の血しか吸ったこと無いしこれからも他の女の血は吸うつもりねえけど、好きなヤツの血は格別に美味いらしい。」
言い終えたベクとぱっちり目が合う。
…自惚れじゃなく、私の事だよね…？
「…じゃあ私が居なくなったらどうするのよ。」
BH「だから言ったじゃん、血吸えなくなると死ぬって。」
だったらもっと深刻そうな顔をすればいいのに。
ヘラヘラと笑ってのけるから少し不気味だ。
「ちょっとまって、私はいつ普通の生活に戻れるの？」
考えてみれば、このままベクが死ぬまで…って言ったら不謹慎だけど、その時までずっとこの生活が続くのだろうか。
そもそも堕天使に死ぬという概念はあるのだろうか。
BH「さぁな。強いて言うなら、俺の気が済むまで？」
気が済むまで、って…。
でも、その時ってベクはもう私に好意がない時だよね。
…嫌だな、それは。
私はベクに対するこの感情が何なのか、知らないふりをした。
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身体を揺すられて私の意識が戻される。
BH「おい、大丈夫か？」
ベクの綺麗な声が耳元で響いて、全身に血が巡るのを感じた。
「…あれ、私寝てた？」
BH「血ぃ吸ってたら気絶したんだよ。体調は大丈夫か？」
「うん…。」
あれ、いつの間に…。
私はソファから身体を起こし、水を飲みにキッチンに向かおうとした。
しかし、身体に力が入らなくてすぐ倒れそうになる。
BH「っぶね、立ち上がる時はゆっくりにしとけ。」
「ごめん、ありがと。」
やけに頭はくらくらするし、思考もはっきりしない。
BH「…最近吸いすぎかな。お前貧血だろ。」
「そう、かも…。」
言われてみれば、この症状は貧血かも知れない。
元々貧血気味だったのに、ここ最近はベクにずっと吸われてるから酷い。
BH「ごめん、これからはセーブするわ。…耐えれるかわかんねえけど。」
目を伏せて申し訳なさそうにしたベクに、何処からか保護欲が掻き立てられる。
こんなか弱い表情もするんだと思うと、どうしようもなく愛しくて自分の気持ちを騙すのが難しくなる。
「ううん、気にしなくていいよ。ベクが吸いたい時に吸えば。」
何言ってるんだろう、私。
最初に出会った頃には考えられないくらいベクに心を開いている。
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ぼぷぴ(プロフ) - 貴方様が書くお話、本当に面白いです…！！今回のギョンスのお話も最高でした…いろんな意味でドキドキが止まりませんでした！！これからも応援しています！ (2020年3月24日 16時) (
レス) id: eb25947e96 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう。(プロフ) - 1話1話がすごく読み応えがあって面白いです。シウミンさんの物語とスホさんの物語が個人的にすごく好きです。これからも作者さんのペースで更新して頂けるとうれしいです。 (2020年3月17日 3時) (レス) id: 622a208a12 (このIDを非表示/違反報告)
猫わかめ - 今日初めてこの小説を見つけたのですが、とてもハマって一気に読んじゃいました。どれも狂気的で特にセフンくんのは結末に鳥肌がたちました。すごく面白かったです。これからも頑張ってください！ (2020年2月27日 1時) (レス) id: d5ef40128c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nel_ | 作成日時：2020年2月2日 1時
