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…結局、この狭すぎるベッドに二人で寝転んでいる。



私は恥ずかしくて背を向けているけど、後ろから聴こえる規則正しい寝息に心臓が高鳴ってしょうがない。



灯りは、小さな窓から差し込む月明かりしかないから、視覚は頼りにならないし音に敏感になってしまう。



DO「…A。」



「っはい!」



もう寝てると思っていたから、突然呼ばれてびっくりした。



DO「…寝れない?」



もぞ、と背中のドレスの紐が解けていくのがわかる。



「何して…、」



完全に露わになってしまった背中に、ギョンスの熱い息がかかって、柔らかい感触といやらしい音が響く。



「んっ…、」



DO「…背中、弱いんだ。」



首元から口付けて、段々下に降りていく。



DO「…本当はね、最初は恨んでたんだ。」



ちゅっ、と吸ったり、舐めたり、初めてのことだらけで頭がパンクしそう。



DO「何不自由なく呑気に贅沢に生きている姫様に、僕の気持ちなんてわかんないんだろうなって。」



つつ、と背中を指でなぞられて、もうドレスは肌を隠す役割を終えていた。



ギョンスは私を押し倒す形になっていて、悲しそうに唇を求める。



侵入してきた舌に、抵抗する事もなく身を委ねていると口内で血の味がした。



DO「…明日生きれるか不安になったことある?殺される恐怖も、人を殺す恐怖も、何も知らないでしょう?」



同時に痛みが走って、泣きながら私を見つめるギョンスと目が合った。



「ギョン、ス…?」



指先は震えていて、目を大きく開いて、乱雑に、私を抱きしめた。



DO「だからね、本当はAみたいな人間が大っ嫌いなんだよ。」



「え…?」



耳元で、低く、冷たく響く声に偽りはないように思えた。



優しかった口付けは乱暴になって、私の舌と唇を噛むから血が流れる感覚がした。



DO「こうやって血を流したことなんて無いでしょ、この綺麗な肌を見ればわかるよ。」



ぐっと腕を掴まれて硬い床に押し付けられれば、痛みを感じるのなんて簡単だった。



「ギョンス、やめて…、」



今までの優しかった彼が嘘のようだった。



DO「…本当にAはバカだよ。人を信じてハッピーエンドになる事なんてない。」



「いや…っ、」



乱雑に肌に触れるギョンスに、抵抗すらままならなかった。



そのままぐっ、と気持ち悪い感触が奥でして、涙が溢れそうになる。



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ぼぷぴ(プロフ) - 貴方様が書くお話、本当に面白いです…!!今回のギョンスのお話も最高でした…いろんな意味でドキドキが止まりませんでした!!これからも応援しています! (2020年3月24日 16時) (レス) id: eb25947e96 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう。(プロフ) - 1話1話がすごく読み応えがあって面白いです。シウミンさんの物語とスホさんの物語が個人的にすごく好きです。これからも作者さんのペースで更新して頂けるとうれしいです。 (2020年3月17日 3時) (レス) id: 622a208a12 (このIDを非表示/違反報告)
猫わかめ - 今日初めてこの小説を見つけたのですが、とてもハマって一気に読んじゃいました。どれも狂気的で特にセフンくんのは結末に鳥肌がたちました。すごく面白かったです。これからも頑張ってください! (2020年2月27日 1時) (レス) id: d5ef40128c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:nel_ | 作成日時:2020年2月2日 1時

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