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擦っても消えない、赤い痣は私を恐怖のどん底に突き落とすには十分すぎた。
「消えて、」
呼吸が浅くなって、涙が零れる。
どうして、
誰にもこの場所は言ってないしオートロックだから入れないはず。
…もう、誰がやったかなんてわかる。
吐き気と頭痛が襲ってきてその場に倒れ込む。
「…っと、大丈夫か？」
誰かに後ろから支えられて咄嗟にぎゅっと目を瞑る。
だって、この部屋には誰もいないはず。
それに、聞き慣れたこの声。
身体の震えが止められない。
MS「ったく、俺に許可取ってから行動しろって言っただろ。勝手な事するな。」
ミンソク先輩、の声だ、間違いない。
ゆっくりと目を開けて、状況を確認する。
「…っ、」
涙で視界はぼやけてよく見えないけれど、それでも彼が正気じゃないのはわかった。
MS「とりあえずベッド行くか。お前少し寝た方がいいだろ。」
抵抗しようとしても、身体に力が入らない。
「っ、いや…、」
MS「大丈夫。何もしない。」
私を落ち着けさせるように優しく促す。
違う、私はあなたを恐れているの。
JM「Aちゃん怖がってるよ？僕が運ぼうか？」
どこからともなく聞こえた声に振り返ると、ドアから頭だけを覗かせてこっちを見ているオッパ。
「っ、助けて…っ、」
藁にもすがる思いでオッパに助けを求めても、返ってくるのは微笑みだけ。
ミンソク先輩は私にお構い無しでベッドに運び込む。
MS「ジュンミョニがつまらないミスするからAが怖がってるだろ。」
JM「あはは、ごめんって。でも僕のスマホ見てた時のAちゃん可愛かったでしょ？」
MS「うるさい。というかもうお前出てけ。」
JM「冷たくない？今まで協力してあげたのに。僕だってAちゃんの事好きだったのにミンソギに譲ってあげたんだよ？」
MS「俺だってジュンミョニじゃなかったらこんな事頼んでない。」
JM「素直じゃないなぁ。まあ気が済んだらAちゃん貸してね？」
そう言い残して去っていくジュンミョニオッパ。
「っ、待って！離、して、」
私が呼び止めても振り返らずに歩いていってしまうオッパに、また心が折れていく。
ミンソク先輩は依然離してくれないどころか、私の上に乗っかって見下ろしてくる。
MS「可愛い…。」
知らない、
そんな先輩、見たことない。
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ぼぷぴ(プロフ) - 貴方様が書くお話、本当に面白いです…！！今回のギョンスのお話も最高でした…いろんな意味でドキドキが止まりませんでした！！これからも応援しています！ (2020年3月24日 16時) (
レス) id: eb25947e96 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう。(プロフ) - 1話1話がすごく読み応えがあって面白いです。シウミンさんの物語とスホさんの物語が個人的にすごく好きです。これからも作者さんのペースで更新して頂けるとうれしいです。 (2020年3月17日 3時) (レス) id: 622a208a12 (このIDを非表示/違反報告)
猫わかめ - 今日初めてこの小説を見つけたのですが、とてもハマって一気に読んじゃいました。どれも狂気的で特にセフンくんのは結末に鳥肌がたちました。すごく面白かったです。これからも頑張ってください！ (2020年2月27日 1時) (レス) id: d5ef40128c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nel_ | 作成日時：2020年2月2日 1時
