孤独の中で見つけた光

過去、そして出逢い ページ1

出ていけ！！！！！！！お前は私の笑顔を奪った！！！お前は必要のない人間や！！！






高1の冬、母からそう告げられた







投げつけられた1万円を片手にポケットには本を読むことが大好きな私の四つ葉のクローバーのしおりを入れて、寒い外に放り出された。







虚ろな表情で電車に乗り込んだ

心身ともに傷だらけの私を見て人々は振り返る









｢助けてくれる気もないなら見んといて！！！」









心の中で叫んだ

何となく日本橋駅で降りた

家電屋さんからテレビの音が聞こえて見た
お笑い番組がやっていた






｢お前は私の笑顔を奪った！！！」







母の言葉が頭に響く





芸人…すごい仕事やな
人を笑顔をする仕事なんてこれ以上素晴らしい仕事があるんかな






駅の近くを歩いていると｢なんばグランド花月」という所についたみたいだ









ドンッと誰かにぶつかった








？？｢すいません！大丈夫ですか！？ってすごい傷…ほんまに大丈夫ですか？」








貴｢大丈夫…です。すいません。」








？？｢いやいや、大丈夫じゃないですよね？病院にーーって、うわ！」








フラッ








私は貧血を起こした






？？｢え！あの、しっかりして！」




貴｢すい、ません…。ﾍﾟｺﾘ」





？？｢ええ？！いやいや、病院行こう！！」






貴｢え…いやでも」









私の声など無視してその人は病院に連れていってくれた

落し物→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す