私の一番キライでスキな生き物4【銀魂】

鬼が二十三匹 ページ22

《一方巳厘野衆チームは巨大な式神を召喚したせいで全く歩幅が合わない!!
未だにスタート地点をモタモタしております》



｢何をしてるんだァ
早く行かぬかァ!!｣



｢おお!!これはもしや勝てるやも…｣



｢ねっだから言ったでしょ｣



｢とてつもない犠牲がいるけどね…｣

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《結野衆チーム巳厘野衆チームを大きく引きはなしあっという間にパンの下にたどりついたァァ!!》



｢立てェェ新八
早くパンデモニウムを食べるネ!!｣



鬼畜な神楽ちゃん



｢ム…ムリィィィ
パンデモニウムだけはムリィィィ!!
だってこっち見てるもの!!こっちガン見だもの!!」



｢んなモンカニとたいして変わらないアル
カニにタコに貝にあんこう!!
ゲテモノホドうまいって銀ちゃん言ってたアル｣



｢どれほどのゲテモノでも人の顔ついた食べ物はないけどね…｣



思わずそうつぶやく



｢そーいう問題じゃねーんだよおいしくてもこんな化け物食べるのはムリだって言ってんの!!｣



｢目ェつぶるアル口につっこんでやるから｣



《手を使ってはいけませんよ
あーっとそうこうしている間に巳厘野衆チームが追いついてきましたァ!!》



食べるのはあっちの方が早そうだけど大丈夫かな…？



｢新八ィィ早くぅ先に食べられるアル｣



｢くそうこうなりゃヤケだ
ウルルン滞在記にいったつもりでいくぅぅ!!｣



《両者必死にパンデモニウムに食いつこうとしております!!
しかし縄が揺れて思うようにいかない》



｢クソあともうちょい!!｣



そう新八くんが跳ぶと会場にちゅとリップ音が鳴る



｢……｣



｢オイ…何やってるアルか｣



｢…いやあの…｣



｢ファースト…キス…いや…なんでもない…｣



｢はっ?｣



｢き…気を取り直していこ…｣



すると聞き覚えのない声が聞こえる



｢…しも…｣



｢?｣



｢私も…初めて…だった…｣



｢………え…?｣



《おおーっとこれは思わぬハプニング!!
結野衆チーム偶然にもパンとハプニングキスを交わしてしまったようです!!》



辺りからはヒューヒューと冷やかしの声



｢いやどーでもいいから早くしろォ!!
何がヒュー?!
食えェェ!!早く食ええ!!｣



｢ス…スイマセン
そ…そういうつもりじゃ…なかったんです
ゴ…ゴメンなさい
こんな形で…その…大切な初めて奪っちゃって…｣



｢べ…別に…気にして…ないから｣



｢……」

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