【オリジナル】「先生、消毒して。」

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完全に口を滑らせた








『…そーだよ』







どんな反応をされるかが怖くて俯いた







「素直なのは嫌いじゃないよ」

『なんだそれ』








よくそんなこと言えるな、と思う








「これからよろしく、ってこと」

『はぁ？』

「付き合ってくれるんだろ？性欲処理」

『…っ、せ、！？』

「断る？」

『………』

「断ってもいいけど
無理矢理ベッドに連れ込むからな」

『あ"ぁ？…拒否権ねぇじゃん』








生徒より先生の方が上ってか？

先生の笑い声が聞こえてくる








「じゃあ、これからよろしく」

『…ん』








頭を撫でられる

本来なら振り払うが
何故か振り払う気になれなかった








「じゃあ記念にもう一回戦…」

『はぁ！？一人でやれ！！！！！』







俺は帰る！！と立ち上がったが

グラッとすぐ倒れそうになる







「全く…」







いつものため息付きで
腕を引き寄せられた

案の定ベッドに倒れ込む







『ハ､ハメやがったな…！！』

「違うって」







服着せてあげるだけ、と
俺の服を取りに行った

…なんだ


なんだ？なんだってなんだよ俺！？

これじゃ俺が…








「期待してたか？」

『してねぇよ』







エスパーかって言うくらい当ててくる

怖えな…







「シーツとるぞ」

『いや、まて！』








先生の手が止まる







『ちょっと心の準備が…』

「………」

『あ、』








簡単に取られてしまった

今更なに言ってるんだ、と
ジロジロ見てくる







「いい身体してるな」







こことか、と太腿を撫でられる







『っ、早くしろよ』

「はいはい」







面倒くさそうにＹシャツを持ってくる







「これ自分で着れるよな？
…よく考えたら全部大丈夫だな」

『………』








無言で奪い取った







「まあ着替えを眺める趣味はないけど
見ててあげるよ」

『結構だ！！奥行け！』







女か、と言い残して
本当に奥に消えていった

と思っていたら







「あ、下着は洗っておいたから」






戻ってきて舐め回すように見て
また奥へ行った

とんだ変態じゃねぇか


それにしても先生に男の趣味があるとはな

今日のことを思い出すと
耳まで赤くなるのが自分でもわかる




床に投げ捨てた鞄を手探りで取ると
少し立ち上がってみる


…大丈夫そうだな

腰は痛むが支障はない








「帰るんだ？」

『…先生』

「気をつけてな」

『ん』



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