とある大型犬とそのマスター (ページ40)

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数カ月後

「ねぇ〜A、働きすぎなんじゃないの」

「いや、全然そんなことないと思うけど…」

あの日から私は、毎日徹夜するような勢いで仕事を捌いていくようになった

職場で終わらせられなかったものは家に持ち帰って片付ける

だから体感では24時間ずっと仕事している感じ

ちなみに今日は人事部から有給を使ってほしいと言われたため仕方なく家にいる

「何があったら急にミンg「その話はやめて」

あんなに好きだったじゃん…」

また私は、マスターをやってたほどミンギュが好きだったのにも関わらず

どんなときでもミンギュとの関わりを避けるようになった

もちろんCaratは卒業…まではいくかわからないけど今はライブにも何も参加していない

そんな生活をしているとお金は溜まっていくが、
心の中の欲は中々満たされない

これで別にいいんだ

だがエナは今もバリバリマスターをしているため偶に彼らのことが耳に入る

ちなみに今彼らはHOMEという曲で絶賛カムバック中

いつもだったら色々な放送局まわって、アルバムも大量に買って、バタバタしていたのだろうな

仕事が無ければ特にやることもないためリビングのソファの上で一日中物思いにふけるしかない

こんなにも私の生活はSEVENTEEN中心だったとは

わかっているつもりだったけど意外とわかっていなかったかも

「はぁ、」

無意識にため息すら出てしまうようになった

「あぁ…全くもう……仕方ないなぁ」

そんな私のことを見て前までは頭を抱えていただけのエナが

何かを決意したかのような顔になったとか、なっていなかったとか…