【薄桜鬼】私立薄桜保育園へようこそ！

王冠を作ろう！2 ページ23

バチバチと火花が飛んでる2人を引き剥がし、私はちー君の目を見て聞かせるように言った。


貴方:ねぇちー君、先生色紙借りる時のお約束で何て言ったかな？ちゃんと聞いてたかな？

風間:きいてたぞ。ほかのはんのにんげんがつかっていなければもらっていい、だろう？

貴方:うん。でも先生は最後にちゃんとお願いしてから貰うのよって言ったわよね？トシ君、ちー君はちゃんと言えてたかな？

土方:いってねぇ。かってにうばった。

貴方:ちー君

風間:…つかってないからいいとおもった…

貴方:良いと思ったら約束守らなくて良いの？

風間:…だめだ…

貴方そうだね。じゃあちー君、今度はきちんと出来るかな？先生と約束出来る？

風間:する…。ひじかた、すなかった。…むらさき、すこしだけほしいからくれないか…？

土方:はぁ…。はじめからそういやいーんだよ。ほら、これだけならかしてやるよ。


そう言っていつの間に切っていたのか、紫の色紙を半分に切った紙をトシ君は渡した。そんなトシ君とちー君の頭を優しく撫でて笑いかけた。


貴方:偉いね、トシ君。ちー君も、よく出来ました。ニコ

………………………………………………………
＊数十分後＊

貴方:これはまた…似たような作品が…


出来上がった王冠は、男の子はともかく、女の子はヒメキュアの子達がつけてるティアラを真似した物や、ウィズニープリンセスの王冠に似たものが殆どだった。


土方:せんせい、おれはこれつくった。どうだ？

貴方:トシ君…それ…。烏帽子…？


トシ君が作ったのは王冠では無く烏帽子だった。予めギザギザに切っていたのに、それを黒と紫の色紙で丸い山を作って被せていた。よく作ったなぁ…。


土方:まえにな、にほんのえらいひとはこれつけてたってよんだ。だからおれはにほんのかんむりつくった。にあうか？

貴方:うん、とっても似合ってるよ！ニコ

土方:そうか…フッ

風間:俺も出来たぞ！俺はこれだ！


そう言ってちー君が見せてきたのは中国の皇帝がつけてたような冠。…本当にこの2人は、いつも私の考える斜め上を行くのね…。

と思っていたら、頭に何か被せられた。振り向くと、そこにはウインクしてくる左之君が。


原田:せんせい、それ、けっこんしきのひらひらみたいだろ？ぜったいせんせいににあうとおもってつくったんだぜ？


一旦外してよく見ると、確かに何枚も貼って作られたヴェールがついていた。前言撤回。更に上を行く園児がここにいました…。

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