私は生徒会全員の攻略キャラ...！？【wrwrd】

９ ページ9

『危ないっ...!』



間に合うかなんてわからないが、体は無意識に動いてくれる




距離はそう遠くない
きっと間にあうはずだ...




全速力で本棚を背にエミさんを守る




ってえっ...?
これはまずい


あまりに全速力で走ったせいで体幹が安定しぃひん...!?
まずい、これはまずい



でももう遅かった




ガッシャーン...




エミさんは守れた




でもこの状態はまずい
でも背中にのしかかる本棚が予想以上に重くてどけない

em「大丈夫ですか...!?すいません、ありがとうございます」

『いいんよいいんよでも、ごめん動かれへん...』

em「そ、そうですか...私はおかげさまで大丈夫ですが...」

『この体勢は誤解を生むなぁ...』




そう、私は本棚を背にしているとはいえ
エミさんに覆いかぶさっている


これはまぁなんとも...
まずいっすね...






??「整理終わりましたか....ってA先輩！？何してるんすか！？」




珍しく素っ頓狂な声を上げてこっちにやってくるのは




『ショッピくん！？ごめん助けて！』

syp「エミさんと...そんな関係だったんすか...」

em「違いますよ！！助けてくださったんです！」

『そうだよ！でも本棚が重くて動けないの！！』

syp「Aさんが？エミさんとそういうことを...」




ダメだこいつ頭まわってねぇ



『これ以上はきついからこのままだとエミさん私の下敷きにになっちゃう！！助けて！！』

syp「なっ！？それは絶対に許せないですね！！」



そういって本棚を直してくれるショッピくん


『ごめんねエミさん...』

em「いえいえ、こちらこそ申し訳なかったです...」

syp「そういう関係やったんですか...」




syp「Aさんはエミさんのものになってしまったんですか...」



そう言ってあからさまにテンションを下げるショッピくん



『ちがうよ！あれは事故!事故だから！』



syp「本当っすか...?それに乗じてそれ以上のことをしようとしてたんじゃないんすか...?」

『ちゃうわ！！図書館とかどんだけマニアックなんや！』

em「そ、そこなんですかね...?」



syp「いやもう心がやつれましたよ...」

『そんなダメージ負うことないやん...』



syp「好きな人が俺じゃない人を押し倒してるってだけで絶望っすよ！？」

『事故やぞ！？』

syp「俺がA先輩の初めてをもらうんじゃないと気が済みません」

『おいおい君爆弾発言すな』

syp「先輩付き合いましょう」

『いったん頭冷やしておいで』

１０　sypside→←８

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す