城下町パニック ページ25
「(わー………)」
午前の11時にも関わらず、街は賑わっている。
無惨さんが、
『これで好きなものを買ってくると良い』
と、それなりのお金を下さった。
こんなに頂けないです……と言おうとしたけど、
謎に無言の圧力を感じたので、わたしは押され気味にお金を頂いてしまった。
すごいな、やっぱりお金持ちなんだな……わかってはいたけど。
そんな事を考えながら、わたしは食べる物を買うべく歩みを進めて行った。
『お、良いとこの嬢ちゃんこれ買ってくかい?』
『嬢ちゃん綺麗だねぇ!安くしちゃうぜ!?』
『大サービスしちゃおうかねぇ!』
「(重い………)」
沢山買わされてしまった。
計4個の袋にこれでもかと詰められた食品の数々。
筋力ゼロのわたしにはきつかった。
このまま帰れるのだろうかと心配にさえなる…
…にしても。
この時代の街は活気がすごいなあ。
わたしのいた時代もそうじゃない訳ではなかったけど、
なんだろう………この、和気あいあいとしている感じ。
なんか、こういうの…いいなあ
そんな事を思いながら、わたしは帰路を辿ろうとしたーーーーーー
?「ーーーこんにちは お嬢さん」
「…!?」
耳元で美しい声がすると同時に、肩に手を置かれたのがわかった。
背後を振り向いてみるーーーー
し「私、 胡蝶 しのぶと申します
『珍しい香り』がしますね!
一緒に来て頂いても、よろしいですか?」
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作者名:スイ | 作成日時:2020年1月25日 22時