12話 ページ12
気絶した兵士を見てしまったもう一人の兵士は、今にも腰を抜かしてしまいそうになっていた。
そんな兵士にトントンは、全力の蹴りを兵士のみぞおちに入れてやった。
声もなく後頭部から倒れ、ドッ。と鈍い音を鳴らして兵士は地面に体を叩きつけた。
「なんや。大ハンデやったんに、弱っちかったな、君ら」
蔑む目で、六人を見下すトントンは、普段とはまるで別人だった。
一連の流れを見ていたお姫さまは、口を開けて驚くことしかできなかった。
恐怖を覚える隙すらなかったほどに、華麗でスピーディーな作業だった。
「はよ行かな、また敵来てまうわ」
そのまた、はもうすでに来てしまったようで。先程の倍近くの敵が前方から向かって来ていた。
ーーーお姫さんほっといてよかったら勝てんねんけど、放置してたら奪われてまうやんなぁ。
これは、逃げるが勝ちっちゅうやつやな。
「逃げるで。めっちゃ揺れるけど、酔わんよう気ぃつけや」
『は、い』
敵が来る方向と、反対の方向へ向かって走った。
敵は、そう簡単に逃がしてくれるはずもなく、鋭い矢がトントンめがけて飛んでくる。
が、それもトントンは、恐ろしい跳躍力で跳んで避け、着地と同時にさらに走るスピードを上げた。
なおも飛んでくる矢の大群。
それをトントンは壁を蹴って避けた。
壁を二、三歩のぼり、そのまま空中で回転して地面に着地した。
「一回転してもうた。酔ってへん？」
『私は気にしないで』
「…そうか」
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煽田 -アオタ-(プロフ) - 瑠璃色さん» あざす！ 私の心に抗えず書いてしまった…。（後悔はしてない） (2020年4月25日 23時) (
レス) id: 83eb485547 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色 - 本当最高です！tn推しには堪らんかった…めちゃくちゃかっこよくて勝手に惚れ(て)ました…！凄く面白かったです！ (2020年4月25日 23時) (レス) id: c2d58851d0 (このIDを非表示/違反報告)
煽田 -アオタ-(プロフ) - ASAHIさん» 本当ですか！ありがとうございます！かっこよく書けたのか心配だったのでコメントもらえてめちゃくちゃ嬉しいです。！ (2020年4月22日 0時) (レス) id: 83eb485547 (このIDを非表示/違反報告)
ASAHI(プロフ) - かっこよかったです…!!めっちゃかっこよかったですよ!!面白かったです! (2020年4月22日 0時) (レス) id: 56ce4f6b01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：煽田 -アオタ- x他1人 | 作成日時：2020年4月8日 20時
