マドレーヌに手を伸ばして３ ページ4
コネシマ視点
数言だけ話し、ひとらんはまた彼らの元へと戻っていった。俺を気にかけてくれていたのだろうか
いや、思い込みは良くない。どうせ、彼らもゲームのようにヒロインを好む可能性が高いのだから
また壁に寄りかかり、チクタクと秒針が進む柱時計に視線をやって、この時間が過ぎることを願った
そんな時。ふと、一人の女が俺の元に近づいてくることに気がついた
まあ、周りには人も居るわけだし、俺に用事はないものとばかり思っていた。だから、反応が遅れたのだろう
？「きゃあっ！？」
コ「っ？」
パシャッと何かが溢れる音。そして、冷たい液体がスボンに染み込んだのを感じて、目の前へと意識を戻した
そこにいたのは、シャンパングラスを手に持ちながら、体制を崩すヒロインだった。彼女のドレスにもシャンパンが溢れており、お互いが被害を被った形となる
しかし、ヒロインはそこでは止まらなかった
さ「なっ、、お母様から貰った、大切なドレスがっ！！！っ、貴方、！どうして足を引っ掛けたりしたのですか！？」
はっ？と思った。向こうからぶつかってきて、その言い草はなんだと思ったが、ふと思い出す
これは、ヒロインの第一イベントであると
ヒロインは嫉妬した"コネシマ"によってドレスをシャンパンで台無しにされる。そこを助けてくれた攻略対象が、これからの主な主要キャラへと発展するのだ
ただ、本編ではコネシマから彼女にぶつかっていったのであって、、今回、俺に非はないものと思うが、、
周りはそうもいかないようで
女「まぁ、あのスカイという称号を賜った貴族が、そんなことを？」
男「なんということだ！あんなやつが学園にいてたまるものか！」
泣きながら俺に対して喚くヒロインと、呆然と立ち尽くす俺。どちらに味方するかなんて、はっきりとしているではないか
俺が彼女に足を引っ掛けたという証拠はない。しかし、俺が悪役であると信じた周りからの視線は強く、深く俺の心に突き刺さってくる
ああ、だからこんな場所に来たくなかったのに
溢れそうな熱い雫をぐっと堪えるように下を向けば、どこを見ているんだと近くの男に襟元を掴み上げられる
謝罪しろ、と俺を罵るやつらに、ほくそ笑むヒロイン
俺は何もできない。悪役は結局足掻いてもこうなのかと諦めて、罪を被るしかないと思った瞬間だった
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モトダ(プロフ) - このお話大好きです！すごく展開が気になります！主人公はずっと愛されておくれ〜幸せを祈っておきます！更新頑張って下さい！ (2023年4月22日 20時) (
レス) @page44 id: de8d799915 (このIDを非表示/違反報告)
セネリオ - すっごく面白かったです！主人公が無自覚なのも良き…！happy endを願っています！更新頑張ってください！(ご自分のペースで大丈夫です) (2022年10月30日 20時) (レス) id: ab6d207954 (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - 粉雪さん» お返事遅くなり申し訳ありません、、！沢山読み込んでくださって、本当にありがとうございます！期待に応えられますよう、精一杯更新頑張りますのでお付き合いよろしくお願いいたします！ (2022年10月30日 11時) (レス) id: 1bda5ccdb4 (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - rimu@他力本願寺建設完了！さん» お返事遅れて申し訳ありません、、！そう言っていただけることが何よりの幸せです！少しづつではありますが、まだまだ続きますので是非ご覧になっていってくださいな (2022年10月30日 11時) (レス) @page39 id: 1bda5ccdb4 (このIDを非表示/違反報告)
粉雪(プロフ) - 投稿お疲れ様です！今回もとても良かったです！内容が良くて何度も読み返しに来ちゃいます。無理せずに更新頑張ってください！！ (2022年8月20日 21時) (レス) id: 81a22c2cf4 (このIDを非表示/違反報告)
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