【d,!】自分が愛されるなんて思わないやん？２【k,n主人公】

キャンディよ笑え２ ページ16

ショッピ視点

兄さんはそっと立ち上がり、音を立てないように保健室から出て行ってしまう

すぅすぅと寝息を立て始め、本格的に寝入るコネシマさんの髪を梳けば、さらさらの手触りが指の間をすり抜けていった

コ「、、、ん、、」

ショ「コネシマさん？」

彼の唇が、喉が、はくはくとかすれた声をあげる。そっと耳を近づけてみるも、その後彼の言葉が続くことも繰り返されることもなかった

ショ「、、？まぁ、ええか」

特になんでもなかったのだろう、と一人で完結し、俺は再び看病へと意識を戻していった







ひとらん視点

一方、生徒会室にて

ひ「じゃあ、いいの？"プランC"に移行して」

グ「構わない。本当はもう少しだけ時間をかけたかったんだがな、、、俺たちのためだ」

俺を兄さん伝いで呼び出したグルッペンは、プランの変更を告げた

ひ「大丈夫なの？もしもは無いと思うけど、、、」

グ「考えがないわけでは無いからな。取り敢えず、トントンとオスマンだけにはプランDを専攻させたが」

プランC、D。あまりにも早い移行スピードには違いないのだが、これほどまでに急ぐ必要が出てきたということなのだろう

俺は、俺たちはグルッペンたちを信じてついていくことしかできないのだ

ひ「じゃ、その通りに。文句はなしだよ、グルッペン」

それだけを伝え、俺は生徒会室を後にした。長い廊下を歩きながら、自分の役回りを考える。少しの失敗も俺たちには許されないわけだから

もしも。ないとは思うが、、、何かあった時のことも考え、少しばかり余裕を持つ必要がありそうだ。念入りに確認をすることは大切だろう

俺たちのため、俺たちの理想を壊さないようにするため。汚い理由だと思うし、狂ってる考え方なのだろうけれど

これ以外で欲を満たす方法がない。俺たちには、こんなことでしかお互いを認め合うことができないのだから、仕方ない



ま、とことん利用させてもらうよ






ねぇ






コネシマ？









ゆっくりと流れる雲の色が、やけにくすんだように見えたのは、多分気のせいだったことにしておこうと思う

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