【d,!】自分が愛されるなんて思わないやん？【k,n主人公】

ロボロ編３ ページ19

コネシマ視点

ロ「ま、アイツのことやし。友達ゆうてる時点で一方的なことはないと思ってたけど。君、あれやろ？謙虚な姿勢やねんな」

謙虚という意味を間違えていないだろうか、彼は

俺のどこを見れば謙虚に見えるのか理解できない。欲に動く人間は謙虚とは程遠くの存在だろうに

ロ「あ、分かってへんやろ？でも、いずれ分かるで。君がどんだけ嫌でも直ぐに、な？」

後半、彼が何を言っていたかは聞き取れなかったがそれでも多分謙虚を後押しさせれたということだけは理解する

ロボロさんは距離を縮めるのが上手い人だった。直ぐにタメ口とロボロ呼びを要求してきて、たった十分程度の会話だったのに、もう彼とすらすら話せるようになってしまった

ゲームでは奥手なイメージがあったが、矢張り現実と一緒にするのは良く無い。彼らだって生きているんだから

コ「じゃあ、ロボロは生徒会メンバーなんや？」

ロ「んふ、せやで。大先生もトントンもそうやし。何基準なんかはわからんけどな」

止めどなく溢れる会話が心地よくて、この空間にいたいと思ってしまう。それではいけないとどうにか踏ん切り、先に空っぽになったトレー達を持って立ち上がる

コ「よっと。じゃ、俺はこれで」

ロ「おう。また明日な」

また明日。ということはまた一緒に食事をしてくれるということだろうか？今日で終わりではないと暗に告げてくれた彼に嬉しく思いながら、俺は浮ついた気分でトレーを返却し、そのまま食堂から出て行った


だから、忘れていた

ゲームの中の、ロボロのエンドを

ロボロはとんでもなく執着心があり、ヒロインを虐めていた奴らを全て排除したのだ。ヒロインに気がつかれないように存在すらも抹消して、完璧な学園をメンバー達と作り上げた

そう、全ては彼が愛したヒロインの為

彼が守りたいと望んだ、一人の人のため

大量の人間が、この世から消え失せることになったのだ



ロ「なんかあったら、直ぐに言ってな？」


俺が、ぜーんぶ解決したるよ？

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