【d!】エルフはロリじゃありません！【shp】

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【グルッぺン・フューラー】は私を殺そうと考えた。

そしてあわよくば、エーミール兄様のこともだ。


そこでどうにかしようと策をねったグルッぺンさんは、私を追放することを考えた。


私は女だし小柄だし、やはりほかの幹部に比べたら弱い。

1人のところを狙われたりしたらなすすべも無く殺されてしまうだろう。


けれどグルッぺンさんには分かっていた。


私に直接【グルッぺン・フューラー】の思惑を伝えれば、私はむしろ復讐心に燃えるばかりで、絶対に逃げたりしないだろうと。


だから総統と幹部は全員で結託して私を騙すことに決めたのだ。

騙すと言ってもそれは善意。

けれどしょーくんは、私を1人にしたくない────と言って、最後まで騙すこともせず味方でいてくれたんだ。


……と、まあこういう話なのだ。

私が今から国に帰ろうとしているのは何故か？

それは簡単。


W国が戦争で、私を狙ってのこのこやってきたK国の軍隊に圧勝したからだ。


私はそもそもW国に居なかったのになぁw

無駄にやって来て無駄に戦争してしかも負けたんだ。


……雑魚乙w


まあ、そんな訳でやっとまたみんなに会える。

今度は無能って呼ばれることもなく。


ただ平和に、皆といられるんだ。

楽しみだなあ────思わず早くなる足取りと、慌てて追いかけてくるしょーくん。


待っててね、みんな、すぐ会いに行くからね……！

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