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う、うぅ……
さっきのしょーくんの声も顔も手つきも忘れられなくて、まだ心臓がドキドキしている。
私はエルフなので不老不死の体を持っている、なのでもう100年程生きてはいるが、ここまで恥ずかしい思いをしたのは初めてかもしれない。
本っ当に、バカ幼なじみ……
恥ずかしさを打ち消そうと棚を整理する作業を続ける。
────段々と頬の赤みも消え、鼓動も少し落ち着いたところで、ふとあることを思った。
『……なんだかんだ幹部様たちと仲良くなれてて嬉しい、な……』
こんなぽっと出の女に、しかもエルフに。
皆が優しく接してくれていて、この国の温かさを感じる。
これからもずっと、仲間として────彼らを、大切にしたい。
……また、誰か治療室に来てくれないかな？おしゃべり、したい。
わたしがのんびりとそんなことを考えていると、扉が荒々しく叩かれた。
急いでいるのだろうか、そう思い慌てて扉を開けようと駆けより、扉をスライドさせる。
前に立っていたのは、ロボロさん。
『……！ロボロさん！どうしたんですか、怪我ですか、それとも───』
「黙ってくれへん？」
わたしが急いで彼の治療を始めよう、と声をかけると、彼は凍てついた冬のような冷たい瞳で私を見た。
────····どう、して
突然の出来ごとに放心していると、彼は私を押しのけて治療室へ入った。
『……薬なら私が出します、よ』
「いらん。自分で出せるわ」
そう言って傷薬の入っている戸棚を乱暴に漁り出すロボロさん。
……さっき整理したばかりなのに。
ああ、やめて、その薬は衝撃を与えたら壊れちゃうのに。
ああ、ああ、もう────
『やめてッくださいよ！』
わたしの大切な薬たちを乱暴に扱うんじゃない。
滅多に荒げない声を必死に絞り、彼を睨みつける。
……それでも彼は、冷たい瞳のままで、顔をゆがめて。
「俺らに指図できる立場やないやろ。はよ消えろや、無能」
────とだけ言い残して、治療室を出ていった。
『……は、なん、で……』
ロボロさんによって荒く閉められた扉に背中を預け、ずる、と崩れ落ちる。
ロボロさんがわたしに向けていた目、それは完全に……
敵意の目、だった。
私が彼らに出会ったばかりの頃の、警戒心を含んだ敵意とも違う。
まるで、そう────
信じていたのに、大切だったのに、
……裏切られた、とでも言うような。
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まこち(プロフ) - 初コメ失礼します､続編!!楽しみにしてます!!!! (2022年1月17日 17時) (
レス) @page50 id: 2e33e63444 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ(プロフ) - シュネーさん» ひえぇありがとうございます……！！！頑張ります…( ´ω` )/ (2021年9月29日 23時) (レス) id: 822e5c31a6 (このIDを非表示/違反報告)
シュネー(プロフ) - ユノさんおめでとうございます！(*•̀ᴗ•́*)و ̑̑がんばれー (2021年9月29日 22時) (レス) @page35 id: ee9d47dabc (このIDを非表示/違反報告)
シュネー(プロフ) - 面白かったです！ありがとうございます！(？)ゆっくりでもいいので、楽しみに待ってます！ (2021年9月28日 23時) (レス) @page27 id: ee9d47dabc (このIDを非表示/違反報告)
れたす(プロフ) - 好き……え、設定も文才も言葉選びも何もかもが好き…頑張ってください、応援してます…… (2021年9月28日 7時) (レス) id: 3705531e30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユノ | 作成日時：2021年9月24日 0時
