変 2 ページ22
翔サイド
雅紀「不安？」
雅紀が急に言った言葉に、動揺した。顔に…でてた？
雅紀「急に、ごめん。なんか今日の翔ちゃん、触れようとしたら消えてしまうんじゃないかって程、儚くて…弱く…見えたから。」
消える？…弱い？なんで？
雅紀「今日の俺…変だね。ごめんね？」
あぁ、そっか。雅紀は感じてるんだ。きっと。今日の俺が何か違うことに。すごいな。20年って恐ろしい。俺は無意識に雅紀の頬に手をあてた。
雅紀「翔ちゃん？」
翔「大丈夫。触れてる。消えたりしないよ？俺は、絶対に消えたりしない。…もし、俺が消えたとしても…きっと、また会いに来るから。」
俺は初めて嘘をついた。俺は消える。でも、絶対会いに来るから。待っていてほしい。
雅紀「やっぱり変。今日の翔ちゃんは変。」
翔「うん…そうかもね。」
雅紀「ねぇ、翔ちゃん。…ハグ、していい？」
翔「…はい？」
雅紀からの予想外の言葉に変な声が出た。
雅紀「あ！変な意味じゃないよ！でも、少しだけ、翔ちゃんを感じたい。」
翔「…本当に変な意味じゃない？」
雅紀「変な意味じゃないです！！」
なんか、雅紀の方がいつもより変かもとか思ってたらなんだか笑えてきて
雅紀「ちょ！俺、いたって本気だよ！！」
翔「わ、わかってる…ははは。」
雅紀「翔ちゃん！笑いすぎ！」
翔「ごめっ！腹…痛い…笑いすぎた。」
本当に雅紀は不思議な人だ。あんなに緊張してたのに。今、笑ってるんだから。
翔「あー、おかし。」
雅紀「何もおかしくないよ！！」
翔「ほら、おいで。」
雅紀「…ん。」
…暖かい。雅紀の優しさが伝わってくる。
翔「…大丈夫だよ。雅紀のこと、みんなのこと、ちゃんと守るから。」
雅紀「俺も。翔ちゃんの事守る。」
その何気ない一言にどれだけ救われたか。どれだけ、安心したか。雅紀は気づいてない。気づいてなくていい。ただ、今は、今だけは…
翔「もう少しだけ…」
幸せでいたい。
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アイス(プロフ) - 紗菜さん» お返事遅くなってすいません！感想ありがとございます！これからも頑張ります！ (2020年9月18日 0時) (
レス) id: cafc8248aa (このIDを非表示/違反報告)
紗菜 - 更新待ってます！頑張ってください！ (2020年3月29日 20時) (レス) id: 2f4d1519c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華嵐 | 作成日時：2019年9月17日 20時
