【特撮】貴方に憧れる【短編集】 (ページ25)

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惚れたのはⅡ ページ25

私の恋バナの話し相手になってくれたことが嬉しすぎてつい興奮して初美花ちゃんの手を握った。

『ギャングラーから私を救ってくれて～、声も低くて身長も高くて…全部好きかな大好き‼いや、愛してるかも…!でもね、変身してたから顔は見えなかったんだけど、絶対イケメンだと思うの!』

初「あ～…確かにイケメン…かも?」

『お?初美花ちゃんも会ったことある?!カッコイイよね～』

初「え、えぇ…まあ、変身してる時の姿だけど…?あはは…」

うっとりと恋バナをしてる私と初美花ちゃん。
その一方魁利くんはニヤニヤと透真の顔を見て何故だかほんのり顔の赤い透真は熱でもあるのかな?

魁「透真顔赤いけど、どした?w」

透「だまれ」

『何何?なんで透真が顔赤くなるの?熱?』

キッチンにいる彼にちょいちょいと手招きをしてカウンター越しにお互いの額同士をくっつけた。いや、私が透真をぐいっと引き寄せて半無理くっつけたという表現が近いかも…?あ、熱はないみたいだね。

初「わぁ!Aさん大胆ｯ…!」

魁「うわ…透真が羨ましいわー。Aちゃん俺にもやってよ」

『魁利くんも熱あるの～?どれど…透真?』

透「ダメだ。コイツは俺専用だから初美花にでもしてもらえ」

熱はないだろうが魁利くんの熱を測ろうと手を伸ばそうとするも透真に制止される。透真を見て魁利くんは冗談だってーと言う。

まあ、冗談だと分かっていたけど1番驚いたのは彼の口から出た俺専用という言葉…あ、幼馴染だからか!幼馴染だから私は透真の体温計的な?なるほどなー…。1人その事に納得している中、いつの間にか透真に腕を引かれ外へ連れ出されていた。

『透真ー?』

透「…俺の隣にいろ」

『?…それ告白?……私青い怪盗さんの事が好きだって言ったよ?』

透「……そうか、わかった」

悲しそうな表情を見せるもすぐいつも通りの表情に戻り首を傾げてる私に「青い怪盗と両思いだと思うぞ」とだけ言ってジュレに戻っていった。

その数日後、また青い怪盗さんに会い彼の正体がわかるのはまた別の話。