【特撮】貴方に憧れる【短編集】 (ページ20)

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夏祭り【竜装/青】ページ20

今日はメルトと夏祭り。
ういに浴衣の着付け方を教えて貰ってヘアスタイルだっていつも以上に時間を掛けて完成させた。

それを鏡で確認し、可愛いな。なんて自画自賛する程。彼は喜んでくれるかな?そんなこと思いながら待ち合わせ場所で待っていると彼が来た

メ「すまない、待ったか?」

『ううん、大丈夫!祭り行こ?』

メ「あ、あぁ!そうだな…」

『ん?メルトどうかした?』

首を傾げながら彼を見つめると照れ臭そうに顔を逸らしながら手を差し出してきた

メ「はぐれたら困る。手繋いで行こう」

『うんｯ!』

メ「…何食べる?」

『りんご飴にわたがしも食べたいなぁ～』

太るぞ。って言われたけど縁日でしか食べれない物だってあるし縁日だからこその美味しい物だってある!それに、うん。明日からダイエットすればいいと思う…

色んな美味しい物を食べて満足して花火が始まる放送が流れる。こっち行こうと彼に手を引かれるが何もない所でつまづいてしまった。でも、メルトがそれに気付いて抱き留めてくれたから怪我はないの、だが……

メ「大丈夫か?」

『うん、私は大丈夫…けど、鼻緒が切れちゃったみたい…』

メ「…はぁ…まったく。そんな動き辛い格好してるからだ」

『ｯ…そうだ、ね…』

呆れながらもここに乗れ、とメルトはしゃがみ込んで背中を指さした。大丈夫と何度言っても頑なに聞こうとしないので渋々彼の背中に乗った

メ「なんで君はそんな格好で来たんだ」

『…に……あう…ら』

メ「はっきり言え」

『メルトに可愛いって言ってほしかったから…!』

メ「はぁ?!…そんな事の為に浴衣で来たのか」

『そんな事の為にじゃないよ。好きな人には可愛いって言って欲しいじゃん…。でも、メルト言ってくれないしやっぱ似合わないよね、私…』

メ「…そんなことない!似合ってるし…その…可愛いと、思う」

その後に続けてごめん、少し休ませてくれ。と言われ近くにあったベンチへ座ってそこで話をすることにした。