にじゅろく ページ27
｢Aちゃん、そこでジャンプです！｣
｢じゃ…あっ…落ちた……｣
｢最初はタイミングを合わせるのが難しいな〜でもゲームはコンティニュー出来ます！たくさん練習しましょう！｣
赤い帽子かぶったオジサンがマンマミーアしてる棒ゲームをして、初めて分かった。
私はゲームセンスが皆無なんだと。
同じところで死にまくって何回目だろう。
宙くんはそんな私にも根気強く付き合って教えてくれてる。いやほんと、申し訳ない…
｢…ん…宙くん、もう大丈夫。私にゲームは向いてないみたい。今まで人との関わりを絶ってきたツケが回ってきたんだよ｣
シャボン玉になって現れた赤おじさんを宙くんの操作する緑おじさんが割る。
｢……あっ、今のもAちゃんの声です……ごめんなさい、まだ少しだけ宙は混乱してます。
でもAちゃんの色と声の色はピッタリなのでそれはそれで納得な〜♪
…宙は、いつもししょ〜とせんぱいに沢山のことを教えて貰ってます。それは宙のためを想った素敵な魔法です。
だから、今度は宙が魔法をかける番な〜｣
｢…宙くんは、凄い魔法使いだよ｣
そういえばニコニコと嬉しそうな笑顔を浮かべた。
風の噂で宙くんが所属するユニットのリーダーさんが宙くん狂愛者って聞いてたけど…
気持ち、分からなくもない。
守りたいこの笑顔。
｢…宙くん、ありがとう｣
｢？…宙は何かお礼を言われることをしましたか？｣
｢正直、言葉だけで済ませていいのか分からないくらい。
宙くんが居なかったら、私はこの後の人生も1人きりだっただろうし。高校に入って、初めて宙くんが話しかけてくれて。
素っ気ない私に何度も。宙くんには私の『寂しい色』が見えてたんでしょ…？｣
宙くんは、時々、その“共感覚”について思うところをポロッとこぼす時がある。
皆とは見える世界が違うから、今までも上手くいかないことがあったと。
……そんな“目”に私は救われたよ。
｢沢山の魔法を、ありがとう。宙くんは私の魔法使いだ｣
｢……！…はい、宙はAちゃんの魔法使いです。12時になっても解けない魔法をかける、そんな魔法使いになります♪｣
宙くんの屈託のない笑顔。
救われると同時に。
我に返りものすごい羞恥心に苛まれた。
…すっげぇ、小っ恥ずかしいこと言ってんなぁ私…！？
いいけどさぁ！？
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P - プri小説にて同じ名前の作品を見つけてしまったのですが、作者様と同一人物でしょうか…？フォロワー限定に設定されてあった為、お話までは見る事ができなかったので、もしかしたら偶然かもしれませんが…長文失礼しました。もう報告があったなら申し訳無いです…！ (5月1日 4時) (
レス) id: aa1dedb486 (このIDを非表示/違反報告)
如月らしいです(プロフ) - 急にまるまるのこと出てきてびっくりしました！！かわいいですよね！ (2022年12月3日 22時) (レス) @page5 id: 122eb5a4f8 (このIDを非表示/違反報告)
r - ユキトさん» わざとだと思います (2022年7月11日 8時) (レス) id: c7b0bd28c6 (このIDを非表示/違反報告)
ひ - 宙くん推しでして、宙くんの優しさに思わず涙が出てしまいました、、ありがとうございます、、！ (2022年4月3日 16時) (レス) @page27 id: 051d399375 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - めっちゃ、好みです〜！応援してます…！！アル✴・アルマルちゃん、可愛いですよね…！！！ (2022年3月13日 23時) (レス) @page5 id: 6359c85515 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸桜＋α
| 作成日時：2021年11月14日 12時
