じゅうろく ページ17
｢ちがいますよ、『ちんぴら』さんは『にんげん』です｣
｢あっ………そうでござるか…あぁ、驚いた…深海殿が黒髪の女子を連れて駆け回ってると聞き駆けつけた次第でござったが……｣
黒髪の女の子？と言ってこちらを凝視してくる。
周りから見たら小柄な仙石さんも私から見たらかなり大きい。
というかめっちゃ見てくるじゃん。
｢……ぁ、え？…鳩羽殿？｣
｢……｣
｢……！？｣
気づくの遅いよ。
遠ざかろうとする仙石さんの腕を深海先輩が私を掴んでる方と逆の手で掴んだ。
逃げらんないわ、これは。
力強いもん。
｢しっ、深海殿…！？拙者、これから翠くんのところへ…｣
｢しのぶも『いっしょ』にそうまの『りょうり』をたべにいきましょ〜｣
｢…神崎殿の料理……？｣
…いや、私に説明を求められても。喋らないの知ってるでしょうに。
そのまま私と仙石さんを引きずり回して、やっと見つかった神崎先輩。
噴水から近くの所にいました。
走り損だ……
｢あ、そうま〜｣
｢む…深海殿と仙石に……この気配はA！？｣
私の姿を見るなりギョッとした顔をしたと思えば、ものすごい勢いで近付いてきた。
誰かといるみたいだったけど……
どこから出したのか、タオルで頭を拭いてくれる。
そしてどこから出したのか私の替えの制服を手渡される。
いやほんと、どっから出してんの。というか何で持ってんの……？
あの、本当に……至れり尽くせり……
｢…よし。これで良いな。
……部長殿！Aを濡れたままにするとはどういう了見であるか！Aは女子ゆえ、体も我ら程強くないので風邪でも引いてしまったら…｣
｢そうまは『しんぱいしょう』ですね〜｣
とりあえず固まってる仙石さんを助けてあげてよ神崎先輩。
あ、やばいくしゃみ出る。
｢…………っし｣
…あー……鬼龍先輩たすけて。
｢…ぁ……ぁう、Aが…くしゃみを…っ……愛らしいが…いやしかし良くない…！だが…！｣
｢え、いまの鳩羽殿？｣
｢『ちんぴら』さんは『みかけ』によらないですね〜｣
声バレしてるし。
何なん。
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P - プri小説にて同じ名前の作品を見つけてしまったのですが、作者様と同一人物でしょうか…？フォロワー限定に設定されてあった為、お話までは見る事ができなかったので、もしかしたら偶然かもしれませんが…長文失礼しました。もう報告があったなら申し訳無いです…！ (5月1日 4時) (
レス) id: aa1dedb486 (このIDを非表示/違反報告)
如月らしいです(プロフ) - 急にまるまるのこと出てきてびっくりしました！！かわいいですよね！ (2022年12月3日 22時) (レス) @page5 id: 122eb5a4f8 (このIDを非表示/違反報告)
r - ユキトさん» わざとだと思います (2022年7月11日 8時) (レス) id: c7b0bd28c6 (このIDを非表示/違反報告)
ひ - 宙くん推しでして、宙くんの優しさに思わず涙が出てしまいました、、ありがとうございます、、！ (2022年4月3日 16時) (レス) @page27 id: 051d399375 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - めっちゃ、好みです〜！応援してます…！！アル✴・アルマルちゃん、可愛いですよね…！！！ (2022年3月13日 23時) (レス) @page5 id: 6359c85515 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸桜＋α
| 作成日時：2021年11月14日 12時
