トラウマ ページ23
ふと気付くと、真っ暗なところにいた。
右も左も、前も後ろも、上も下も、わからない。
ここでボーっと突っ立っていても変わらないと思い、歩き出す。
しばらく歩いていると、いつからかわからないが、子供たちのキャッキャと騒ぐ声、笑い声･･････
それに紛れる童歌。
これは･･････とおりゃんせ?なつかしい･･････
でも、音源はわからない。なにも見えない。真っ暗なままだ。
子供たちの声･･････
だんだんと、はっきり聞こえてくる。
そして、それと比例するかのように、なにかに追われている感覚･･････
怖い。怖い。逃げなければ。
何故そんな風に思うかはわからない。
でも、走り出していた。必死に、逃げるように。
音と共に聞こえる自分の荒い息遣いが、余計に恐怖を煽る。
はやく、はやく･･････早く!!
しばらく走っていると、追われている感覚がなくなった。
･･････どうやら撒いたようだ。
だが、子供達の笑い声、童歌は変わらず聞こえてくる。
心なしか、くりかえしくりかえし歌っているような気がする。
《と〜りゃんせ、とおりゃんせ》
「･･････」
《こ〜こはど〜この細道じゃ》
「天神、様の細道じゃ」
歩きながら、聞こえて来る問いかけに答えに答えるように、口ずさむ。
《ちぃと通してくりゃしゃんせ》
「御用のないものとおしゃせぬ。」
･･････ん？女の人？
今までなにもなかったために、人がいるという事実におどろく。
「そこの人！お〜い!!」その人影に向かって走り出す。
《この子の七つのお祝いに》
《お札を納めに参ります》
聞こえてくる童歌を無視して。走る。
《行きはよいよい》
《帰りはこわい》
「気付いて、そこの人〜!」
《怖いながらもとおりゃんせ》
女の人が振り返る。
「あ！お〜」
同時に
《とおりゃんせ》
耳元で突然聞こえた、とおりゃんせ。
先程までの子供の声とはうって変わって、機械で低く加工したかのような、不気味な声で。
女の顔が見える。
それと同時に手にある感触が蘇る。
人を刺した感触が。
･･････頭の中に、刺してしまった人との記憶が巡る。
《Aちゃん!》
やめて
《ずっと、友達だよ!》
やめて
《言いにくいんだけど･･････Aちゃんの彼氏君、好き。》
もう
《私たち、付き合うことになりました!》
「やめてよ!!」
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SARINA(プロフ) - 磯部里菜さん» ごめんなさい。文字数の関係で、直すことは困難でした。ですが、以後、気を付けます。 (2014年12月28日 12時) (
レス) id: 0ba63ab5cf (このIDを非表示/違反報告)
SARINA(プロフ) - 磯部里菜さん» ごめんなさい。趣味を始めたばかりで･･････わからないところもあるんです。教えていただきありがとうございます。 (2014年12月28日 11時) (レス) id: 0ba63ab5cf (このIDを非表示/違反報告)
磯部里菜(プロフ) - 文章のルールは、鉤括弧の前に句点を入れない、……(三点リーダー)は偶数個点が並ぶようにする、といったものがあります。理解してから書いてください。 (2014年12月28日 11時) (レス) id: 4e08e530c9 (このIDを非表示/違反報告)
SARINA(プロフ) - シノ。さん» そうなんですか！？ありがとうございます。 (2014年12月28日 10時) (レス) id: 0ba63ab5cf (このIDを非表示/違反報告)
シノ。(プロフ) - ・・・を…にしてみてはどうでしょう？ 文字数が違ってきますよ？ (2014年12月28日 10時) (レス) id: abf705269c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：jazz | 作成日時：2014年7月24日 19時
