不思議な人

不思議な人が37人 ページ45

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コナン目線


Aさんを探るため、家に泊まりたいと言ったら、驚く事に安易に了承してくれた。









着替えはAさんのお兄さんが使っていた服をわざわざ用意してくれた。









あった時は殺気満点で、怪しかったのに今は普通の女性にしか見えない。









徐々に殺気も薄れてるような気がする。









信頼されたのか？









でも、相手は組織の人間。









...確実じゃないけど








それにしても、









『Aさんって優しくなったね』









...なんかこれ、嫌味みたいな言い方...。









A『私ね、お世辞とか他人の評価は嫌いなの。褒めても何もでやしないよ。』









...返事は全く変わってないな。









でも









『変わったな...』









そんな声は彼女の鼻歌によって消されてしまった。









A『〜♪』









...この音楽って確か、『ちょうちょ』だっけ？









なんでこの曲チョイスしたんだろ。









そう思いながら、俺は風呂に行った。







ー
『Aさん！出たよ！』







A『...あ、丁度だね。』









彼女は大きめの鞄を俺が届かない位置に置いた。









『何がー？』









あの、鞄の中気になるな...









A『さぁ』









さぁご飯食べよう。と僕の手を軽く握り、食卓へ案内された。


ー
『え...これホームズ！？おねーさん僕がホームズ好きなの覚えてくれてたの？』








用意されたオムライスにはホームズのイラストが描かれている。









他人に興味の無いはずの彼女は僕がシャーロキアンだと言うことを覚えてくれた。








A『たまたまだよ。』









その声はいつもより少し嬉しそうだった。









『おねーさんって嘘つき...だよね？』









俺は、組織を裏切るような行為をしている事に対し、他人に興味が無いという嘘に対し、そう呟いた。







A『...さぁね。』









『そっか。そーいえば、おねーさんあの鞄の中何入れたの？』









A『...君は本当に聞き分けが悪いんだね。嘘を着くのが面倒くさくなるよ。』









『じゃあ！教えて！』









A『それはダメ。』







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