不思議な人

不思議な人が29人 ページ36

『...。ん...朝？』









...ってあれ？









『なんで、私部屋で寝てるの？』









当たりを見渡すと、明らかに私の部屋だ。







おかしいな...脱衣場で睡魔に襲われて寝たはずなのに...









『まぁ、いいっか。』









多分途中で起きてベッドに移動したのだろう









リビングに行こっと...









ｽﾀｽﾀ









...なんかいい匂いする...









ｶﾞﾁｬ









赤井『やっと起きたか』









『は？』









何故ここにいる赤井秀一...。









『不法侵入』









赤井『組織の人間が言えるものじゃ無いだろ。』









う...こいつ...。









『それが私の仕事なんだし仕方が無いじゃん』









FBIは警察だろ...何サラッと罪犯してるんだよ









んな事私には関係ないか...









赤井『とりあえず、朝食作って来たから食え。』









『無理。』









今は絶望的に食欲が無い。









...多分ジンの仕業。









人のせいにするのは良くないか。









赤井『Aは体が細すぎるんだ。食わないとFBIに連れていく』
『食べる。』←









赤井『...。』









ライが出してくれたのは、フレンチトーストと牛乳。









『おいしそっ...』









赤井『牛乳はお前の身長が伸びるために用意した。』









『殺す。』









とりあえず腹1発殴っておいた。

ー
『ご馳走様でした。』







無駄に美味くてムカつく事案








赤井『お前は気にならないのか？』









『何が』









赤井『俺が変装を解いてる理由とか、ここにいるわけとか、』









なんだ、そんな事か。









『生憎他人には興味が無くてね。あんまり気にしてないかな。』









赤井『...もう少し興味を持て。』









『人間、変えられない所は一つや二つあるよ。』









赤井『変えられるだろう。これはどう考えても』








『...。』








「人を...ﾊｧﾊｧ...。やだ...ﾊｧﾊｧ...。あ、そうだ。」


《他人を気にしなきゃいいんだ》








『無理』









赤井『ﾎｫｰ...。なら、出掛けるか。俺は、沖矢昴として出かけるが。』









『行ってら』









赤井『何言ってるんだ。お前も行くぞ』









『は？』









なぜ？

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