34. ryuto ページ34
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今日も不機嫌そうな隼。
龍「 よっ 」
隼「 …ざいます 」
龍「 えらい声ちっちゃいやんけ、どうしてん 」
隼「 今日の朝の気まずさ、聞きます？ 」
龍「 なんか聞きたくないけど…聞いとこか 」
もうね、ほんとね、全く折れないんすよ。
って。
悪いのはあいつなのに。
とか言って。
龍「 悪いのは向こうでも、お前が謝ったら早い話やん 」
隼「 龍友くんなら謝れます？ 」
龍「 謝る…かなぁ…？ 」
隼「 なんでそんな曖昧なんすか 」
謝ってきたんかなぁ、今までの喧嘩。
喧嘩なんか滅多にせえへんからなぁ。
龍「 うん、だって僕ら喧嘩せえへんもん 」
隼「 いいなぁ、大人の余裕だぁ〜 」
龍「 もっと大きな心を持って、付き合わないと。僕みたいにさ 」
隼「 すぐ調子乗るんだから〜 」
喧嘩してる、って言ってるけど、隼の頭の中は梨華ちゃんのことでいっぱいなんやろう。
どうやったら仲直りできるかな、とか
なにかプレゼント渡せば喜んでくれるかな、とか。
隼「 化粧品… 」
龍「 ん？ 」
隼「 化粧品でも渡して、謝ろっかな… 」
龍「 おう、ええやん 」
隼「 今日空き時間合ったら着いてきてくれます？ 」
龍「 この話の流れで断れへんやろ 」
隼「 あざっす、兄貴 」
手のかかる弟や、まったく。
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作者名：ru_____ | 作成日時：2018年7月2日 4時
