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龍友よりも朝の早い、沙恵のために朝ごはんを作るためにいつもよりちょっと早起き。
龍友がいつも美味しいって言ってくれる定番の味噌汁。
あとは炊きたての白いご飯。
それに昨日スーパーで買ったお魚。
あとは何か2品。
小さい頃から朝ごはんはこれ。
お母さんがやってくれたことを、私もきちんとできるように心がける。
…まあ、料理できるようになるまで本当に時間かかったけど。
7時半には家を出なきゃ、って言ってた沙恵。
1時間半前の6時には、アラームを止めて起きてくる。
沙「 いい匂いにつられて起きちゃった 」
『 あら、今日は少し早いのね 』
沙「 …誰の真似？ 笑 」
こんな豪華な朝食食べたことなーい、とか言いながら朝からご飯をがっつく。
『 そんなもりもり食べるのに、よく太らないよね 』
沙「 なっ！嫌味？ 」
『 ううん、本心 』
沙「 Aに言われたくなーい 」
朝から意味のわからない擦り付けあいっこ。
沙「 あっ、ごめん。こんな大きい声で喋ってたら龍友くん起こしちゃうね 」
『 大丈夫、滅多に自分から起きてこないから 』
沙「 そうなの？ 」
『 うん、ほんとよく寝るの 』
沙「 お母さんみたいな事言って 笑 」
ほんと、私龍友のお母さんなんじゃないか、ってぐらい、何から何までお世話してる気がする。
でもその分幸せをもらってる。
沙「 何時に起こすの？ 」
『 今日は8時ぐらいで大丈夫かなぁ 』
沙「 ゆっくりめね 」
『 うん、そんな感じ 』
ダイニングテーブルに向かい合わせに座って、朝からこんな話をするのももう5日目。
明日にはいなくなっちゃうのかぁ、って思うと寂しい。
沙「 こうやってAの朝ごはん頂けるのも明日で終わりだなぁ 」
『 早いなぁ、楽しい1週間って 』
沙「 うっそだぁ、早く大阪帰れ！って思ってるでしょ 」
『 思ってたら最初から泊めないよ 』
沙「 Aだいすき… 」
『 私も好きだよー、離れたくなーい 』
昔もこうやって言い合ってたなぁ、って思うと余計に懐かしくて、ずっとそばにいて欲しいって思う。
沙「 さっ、用意しなくちゃ 」
『 あと30分しかないよ？いける？ 』
沙「 私化粧5分で終わるから 」
『 それ聞いたのも5回目ー 』
沙「 なら聞かないで 笑 」
あー、昔に戻りたい。
ずっと沙恵が近くにいた頃に。
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作者名：ru_____ | 作成日時：2018年7月2日 4時
