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アズイル【イエローカーネーションの夢魔】 ページ17

これは、夢だ。
 アスモデウスはそのことを理解していながらも、現実に起こっているように錯覚した。それは自分が感じるもの全てがあまりにもリアルだったからだろう。
 その夢は普段見ているものと違って、色鮮やかで匂いも存在する。何かを口に含めばその味だって感じ取ることが出来るかもしれない。
 夢の舞台はアスモデウスが通う、悪魔学校(バビルス)だ。見覚えのある世界をぐるりと回っていくと、中庭に見覚えのある色を見つける。
 鮮やかな青色。澄み切った、汚れ一つない美しいその色に染った少年にアスモデウスは駆け寄ろうとして思わず足が止まる。
 彼の視線の先には、一心不乱に魔獣をもふもふと撫でる白鴉(ガーゴイル)がいた。
 その表情は穏やかで獣を触る手つきも優しいものだ。
 男の目に、見覚えがあった。それは白鴉が少年に向ける無力なものへの慈愛に満ちた表情。

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ラッキー使い魔(魔獣、精霊等出ます)

ケルピー


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作者名:しょくらぁと | 作成日時:2019年12月4日 19時

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