犬＊２００話＊ ページ10
一つ目のセキュリティとして、指紋認証があった。
全員で試してみるけど誰も突破できなかった。
『･･･これ、ミドリの指紋じゃなきゃ無理、とか･･･？』
「その可能性は大いにあるね」
ミドリの指紋なんて無理に決まってる。
まさかここで詰みじゃないよね･･･？
と、ギンが思い出したように声を上げた。
「まだ分からないニャン！墓地にいる筋肉ゴリラ達にも試してもらうワン！」
「いや･･･Ｑ太郎さんはあの大怪我だ･･･とても動けない」
「そういえば･･･怪我の治療に必要な救急セットがオフィスにあるかもしれないな」
サラちゃんの言葉に、ハヤサカさんが視線を宙に動かした。
そうだ、まずはＱ太郎さんを治療しないと。
「？A、行かないのか？」
サラちゃんに言われて、やっと自分がその場に留まっていることに気付く。
････怖い。
このままケイジさんの傍に行ったら･･･不安で泣いてしまいそうで怖い。
今は泣いてる場合じゃない。早くセキュリティを解かないといけないんだ。
なのに･･･墓地に行こうとすると足が動かない。
「･･･気にしないで、サラさん。私達はここで待ってるわ」
「えっ･･･」
「ランマルにも、心配しないよう言っておいて」
サラちゃんは困惑したような表情を浮かべながらも「分かった」とこの場を去って行った。
『･･･ありがとう、恵梨香ちゃん』
「お礼を言われるほどじゃないわ。･･･ミドリの言うことも、あながち間違いじゃないかもね」
『え？』
「このゲームに参加する前と比べて、貴方は随分変わった。それこそ･･まるで別人のよう」
『･････嘘』
「まぁ、私に入ってる情報が真実なら･･･の話だけど」
･･･まさか恵梨香ちゃんにまでそんなことを言われるなんて。
本当に私は別人みたいな性格だったの？
『･･･ううん。どっちでもいいよ』
「A･･･」
『それが本当だったとしても、今の私は違うから』
ケイジさんがそう言ってくれたんだから、あの人の言葉だけを信じたい。
.
.
「A、待たせたな！」
『あ、Ｑ太郎さん』
治療を施されたらしいＱ太郎さんとマイさんがやって来た。
どうやら仲直りしたみたい。･･･良かった。
「指紋認証か･･･俺達もやってみるぜよ」
だけどＱ太郎さんの指紋では開かなかった。
「じゃあ私も一応･･･」
マイさんがそう言って指をセンサーに当てた、その時だった。
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にこみうどん - っっっはぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！最高すぎるではないですか！どうしたらこんな最高な小説かけるんでしょう。最高ですね。更新頑張ってくださいね！ (6月17日 17時) (
レス) @page39 id: d8578c819c (このIDを非表示/違反報告)
暁月臨(プロフ) - この作品大好きです！！応援してます！頑張って下さい！！ (6月13日 1時) (レス) @page39 id: 59dc159e7e (このIDを非表示/違反報告)
空白(プロフ) - とても素晴らしい作品ですー！！是非とも最後見たいので更新待ってますｯｯ (2023年4月1日 3時) (レス) @page37 id: adc5e1c6e8 (このIDを非表示/違反報告)
雫。(プロフ) - ここまで一気見してきました！とても面白かったです！更新待ってます！ (2022年12月31日 22時) (レス) @page33 id: 221078456e (このIDを非表示/違反報告)
天弥(プロフ) - めっちゃ面白いです！無理しない程度に更新頑張ってください！ (2022年4月24日 16時) (レス) id: 6363332534 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2021年8月18日 16時
