犬＊２２９話＊ ページ40
「ミドリ･･･今すぐAから離れなさい。じゃないと殺すわよ」
「あはは、恵梨香･･･君はAのことになると本当に馬鹿だね。Aとそっくり！あ、親友だから似ちゃったのかな？」
「聞こえなかったの？離さないと殺すと言ったのだけど」
「君達ダミーズが僕を殺せるとでも？」
「そんなもの関係ないわ」
殺気立った恵梨香ちゃんと余裕そうなミドリが睨み合う。
･･･もし恵梨香ちゃんが殺されてしまったらどうしよう。
また恵梨香ちゃんを失うことになったら･･･！
そんな不安で埋め尽くされてしまう。
･････だけど。
「･･･ま、いいや！君と殺し合いをする為にここに来たわけじゃないし」
ミドリはニッコリと笑うと私からスッと離れた。
その瞬間、恵梨香ちゃんやサラちゃんが駆け寄ってきた。
「A、大丈夫！？」
「何もされてないか！？」
『だ、大丈夫。ありがとう』
「ほら、閉まっちゃうよ！みんな早く乗って！」
･･･どうして私を離す気になったのかは分からないけど･･･。
今はそんなことどうでもいいか。
大事なのは、エレベーターが動くようになったという事実だけ。
『(ケイジさん････)』
あの人ならきっと大丈夫だろうけど･･･それでも不安は拭いきれない。
どうか無事でいて････。
そして･･･大好きなあの優しい笑顔で、私を迎えて。
.
.
ガタン、とエレベーターが止まる感覚がして、思わず息を止めた。
「行くぞ！ミドリより早く！」
レコさんの言葉を合図に、私は勢いよく飛び出した。
後ろからの呼びかけにも答えず、必死で彼の元へ向かう。
大丈夫。このモヤモヤは、ケイジさんに会えばきっと無くなる。
ランマルしかいなかったあの頃とは違う。
私にはケイジさんが、サラちゃんが、みんながいる。
ケイジさんならきっとそれを証明してくれる。
だから･･･だから早く、早く！
『･････････』
墓地の前に着いた瞬間、目の前に広がっている光景を見て私はその場に座り込んでしまった。
身体は酸素を求めているはずなのに、呼吸が上手くできなくて苦しい。
「これは････」
「シャッターが閉まってて墓地に入れないワン！！」
『な、何で･･･け、けい、じ、さ･･････』
「ちょっと、落ち着きなさい！」
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にこみうどん - っっっはぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！最高すぎるではないですか！どうしたらこんな最高な小説かけるんでしょう。最高ですね。更新頑張ってくださいね！ (6月17日 17時) (
レス) @page39 id: d8578c819c (このIDを非表示/違反報告)
暁月臨(プロフ) - この作品大好きです！！応援してます！頑張って下さい！！ (6月13日 1時) (レス) @page39 id: 59dc159e7e (このIDを非表示/違反報告)
空白(プロフ) - とても素晴らしい作品ですー！！是非とも最後見たいので更新待ってますｯｯ (2023年4月1日 3時) (レス) @page37 id: adc5e1c6e8 (このIDを非表示/違反報告)
雫。(プロフ) - ここまで一気見してきました！とても面白かったです！更新待ってます！ (2022年12月31日 22時) (レス) @page33 id: 221078456e (このIDを非表示/違反報告)
天弥(プロフ) - めっちゃ面白いです！無理しない程度に更新頑張ってください！ (2022年4月24日 16時) (レス) id: 6363332534 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2021年8月18日 16時
