犬＊２２４話＊ ページ35
「よ、よし･･･！これで溜まり切ったぞ･･･！」
ランマルの言葉に大きく安堵の息を吐く。
思わずその場に座り込もうとした、その時だった。
「ま、待て･･･！首輪がまだ動いてる･･･！」
『･･･は？』
サラちゃんの言葉に思わず勢いよく身を乗り出した。
････本当だ。動いてる。
『どういう･･･こと････？』
もう一度やったら止まるんじゃないの？
私はそれを信じて必死に我慢して･･･。
痛いのも平気だって言い聞かせて･･･。
それが嘘なら、私は一体今まで何を････？
「困った困った、すごく頑丈だ」
『････ふざけるなよ･･･』
白々しく言ってみせるミドリに向かって叫ぶ。
『どうせ最初から止まらないようになってるんでしょ！？ふざけんな！！私達を弄んで･･･！私達は････私はっ･･･何のために希望を抱いてたの･･･！！』
こんなことを言ったところでミドリが何も思わないのは分かってる。
それでも言わないと気が済まなかった。
だって、これが嘘なら････ランマルはもう助からない。
ランマルが＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿死んでしまう。
「ランマルが死ぬことが、そんなに怖い？」
ミドリが面白そうに問いかける。
聞かなくたって分かるくせに、悪趣味な奴。
今すぐにでも殺してやりたい。
「ランマルを受け入れたり拒絶したり･･･ホント自分勝手だね、Aは。それに振り回されてるランマルやケイジ、サラ達の気持ちを考えたことがあるのかな？」
『･･･なに、言って････』
「いい加減さ、決めちゃいなよ。ランマルと生きるのか、ケイジと生きるのか。そうしないと君はいつまでも苦しい思いをしたままだし、サラ達も君のくだらない感情に振り回され続けるよ」
『決めるって･･･そんなの、･････』
･･･私の迷いが、感情が、仲間に迷惑をかけている････。
思い返せば、サラちゃんにも恵梨香ちゃんにも迷惑をかけっぱなしだ。
ミドリの言っていることは何も間違っていない。
「っ、A！そんなやつの言葉を真に受けてはダメだ！私は迷惑だなんて思ってない！！私の言葉を信じてくれ、A！！」
「A･･･貴女が一番分かってるはずよ。私が、迷惑だと思っていたらすぐに言う人間だって。決して貴女に隠し事をしたりお世辞を言ったりしないって･･･！」
『サラちゃん･･･恵梨香ちゃん･･･』
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にこみうどん - っっっはぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！最高すぎるではないですか！どうしたらこんな最高な小説かけるんでしょう。最高ですね。更新頑張ってくださいね！ (6月17日 17時) (
レス) @page39 id: d8578c819c (このIDを非表示/違反報告)
暁月臨(プロフ) - この作品大好きです！！応援してます！頑張って下さい！！ (6月13日 1時) (レス) @page39 id: 59dc159e7e (このIDを非表示/違反報告)
空白(プロフ) - とても素晴らしい作品ですー！！是非とも最後見たいので更新待ってますｯｯ (2023年4月1日 3時) (レス) @page37 id: adc5e1c6e8 (このIDを非表示/違反報告)
雫。(プロフ) - ここまで一気見してきました！とても面白かったです！更新待ってます！ (2022年12月31日 22時) (レス) @page33 id: 221078456e (このIDを非表示/違反報告)
天弥(プロフ) - めっちゃ面白いです！無理しない程度に更新頑張ってください！ (2022年4月24日 16時) (レス) id: 6363332534 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2021年8月18日 16時
