また明日。《3》

♯148 ページ48

A「…………ごめんなさい」


壱馬「……ホンマに分かってるん？」


A「これからはもっとしっかりします。何でもかんでも飲んだり食べたりしません。簡単に人を信用しません」


壱馬「何かちゃう気するけど……まぁまぁまぁまぁ……もうちょっと警戒心持った方がいいと思う」


A「……はい……すみませんでした……」


壱馬「ホンマにわかってんのか……？あ、そうや
ちょっと待ってて(笑)」


私いつも壱馬さんに怒られてる
ただ隣に住んでるってだけで、迷惑ばっかりかけてしまって、本当に合わす顔がない


壱馬「これこれ。もう何回も温め直したから玉子カチカチになってもーたわ(笑)」


A「………………これは……たまごスープですか？」


壱馬「たまご酒……俺糖質制限してるからうどんとかお粥さんとか作る材料ないねん。家で出来るのってこれしか無かってんって」


お粥さんって……壱馬さんがお粥さんって言った……
可愛すぎて、笑いそうになるのをグッと堪えた


A「ありがとうございます……壱馬さんが作ってくれたの？」


壱馬「……何か……なにしたらええか分からんかったから…。もう目覚ますかなーって何回も温め直したからたまごが(苦笑)」


最初はトロトロだったっぽいたまごはもう固まっちゃってるし、きっと何度も温め直してくれたからアルコールも飛んじゃってそうだし
それでも、私の為に作ってくれた壱馬さんの優しさに心があったかくなった


A「いただきます…………んっ……甘い(笑)」


絶対に砂糖の量を間違えてると思う
でも、得意気に満足そうにしてる壱馬さんには言わないでおくね(笑)


本当に、優しいなぁ壱馬さん……
自分のお兄ちゃんより、お兄ちゃんっぽいし、こんなお兄ちゃんが欲しい

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