また明日。《3》

♯104 壱馬 ページ4

【壱馬side】


神様どうか、おっぱじめませんよーに……
声とか聞こえてきたらマジで苦情言いに乗り込むからな

あ〜慎呼べば良かった
何でかわからんけど落ち着かへん
ゲームでもしよっかな……
ヘッドホンつけてたら、万が一変な声聞こえて来ても気にならへんし！俺って天才？

先に風呂入って、ちょっとゲームして
あーーーそうや、台本覚えなアカンやん……
はい、終わった……聞こえるやつやん
静かな環境じゃないと、セリフ入って来ぇへんやん
ヘッドホンなんて着けとかれへん

とりあえず風呂入って台本を開いた

……何で俺がこんなに気ぃ遣わなあかんの？
自分家やのに

絶っっっ対にやるなよ？
やってもええけど声出すなよ？
まずこのマンション壁分厚いし防音最強やから聞こえんねんけどな。でも、めっちゃ声デカかったら？
そんな事ばっかり考えてしまって、全然頭に入らへん


ガシャンΣ

…………何か音した？気のせいか

ドンッΣ

今明らかに壁に何かを投げつけて来た
これ、ヤバいやつちゃうん……


すぐに隣のインターホンを押したけど呼び出しに出ない
絶対にいるのに出んって、ヤバいやつやん……


壱馬「おいっ！開けろって！！」


近所迷惑なのはわかってるけど、ドアをドンドン叩きまくった

しばらくして、泣きじゃくった彼女が飛び出して来た


壱馬「……何があったん！？」


A「壱馬さん、助けて……っっ」


急いで中に入ると、さっきの男が下を向いて項垂れて座ってた


壱馬「おい、おっさん……何しとんねん」


尊人「はい、私に何か？(笑)」


爽やかな笑顔を浮かべて答える
何この人、キモっ


壱馬「何か？じゃないねん。アイツに何してん」


尊人「別に、他人様には関係の無い痴話喧嘩ですよ(笑)……帰るわ。また連絡する」


A「もう……しないで下さい……」


尊人「……………またな(笑)」

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