【夏油傑】初めまして、結婚して欲しい

8 hearts ページ8

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「最悪、…」



私の掠れた声。

8:45

起きると時計はそう指していた。
いつ間にかベッドに寝かされてた。
傑はスーツの袖を通して、
髪を結っている。
私の声に気付いて振り返った。



「おはよう、A」

「…」

「私は会社に戻るけど、
Aはどうするのかな」

「どうするって言うか、高校行かないと」



傑は私の言葉を聞いて、
え？という顔をしてきた。
何か変なことを言っただろうか。

ガシッと私の肩を掴んで、
何故か汗をかきながら傑は私に言った。



「今、何歳だい」

「17」

「高校生…？」

「三年生。当たり前でしょ」



そもそも、
昨日大会の後だって
傑は知ってたじゃない。

一方、夏油傑の脳内では
自己嫌悪に追われていた。
”未成年”、”高校生”、
”有無を言わせなかった昨晩のアレ”、
”犯罪”、
やってしまった、と。
どうりで反応が悪かったわけだ。

ゴムは付けていただけ、救われた。



「すまない、私のミスだ」



頭痛でも抑えるように、
手を当てて、
ちょっと待ってくれ、
と勝手に1人で動揺している。



「どうせ結婚するんだから、
いつしても関係ないんじゃないの。

その為の政略結婚だから」



傑は私の反応を少し意外だったのか、
驚いた様子。
私はそんな傑を無視して
ベッドのシーツをひっぺがして
自分の体を隠して、
散乱した服を拾って
自分の部屋に行った。




.作者
未成年と成人のアレは双方の同意がある上でしましょうネ★
同意があれば法にはふれないよ̤̮♡̤̮
実は傑んOUT〜ｹﾞﾗｹﾞﾗ

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