【夏油傑】初めまして、結婚して欲しい

43 hearts ページ43

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傑はこういう大人な人が好きそうだな。
いや、私だって大人っぽいって言われるもん。
て、強がってみても、
私は文字通り高校生で子供。

それでも、私は今朝の傑の言葉を
思い出して、ネガティブな思考は無視した。


首に下げているネームプレートに

家入硝子

と書いてある。
その人は、誰もいない受付の電話を
使ってどこかに連絡を入れる。




「あ 夏油？なんで私？
んな事どうだっていいよ。

えーっと、名前なんだっけ」




ちら、と私を見て家入さんはそう言った。
私は慌てて、そう言えば名乗ってなかったと
名前を口にした。





「神々廻Aです！」

「りょーかい。
あ、聞こえてた？そう、

Aチャン来てんだけど

1階に来なよ」





ガチャ、と受話器を置く家入さん。
私を一瞥すると、じゃ、失礼、と行って
エレベーターの方へいってしまった。




「あ、ありがとうございました…！」

「はいよ〜」




煙草を持った手をふわふわと振って行った。
私は場違いだな、と感じて、
そわそわしながらエレベーターの方を見つめる。
そうしたら、降りてきたエレベーターから
傑が降りてきて、途端に胸が弾む。

周りをキョロキョロしているから、
私を探してくれてるんだ、て何だか
むず痒くて嬉しくなる。

そのうち傑が私に気付いて、
こちらに向かってくる。




「どうしたんだい、A」

「お弁当、忘れて行ってたから
届けに来たんだけど。

もう済ましちゃってたかな」




私の手にあるバッグを見て、
持って行っていなかったのを
思い出したらしく、傑は困ったように笑う。




「ありがとう、すっかり抜けていたよ」



そう言って、お弁当を受け取ってくれた。
もう12:30なのに、
まだお昼ご飯食べてなかったてことは
忙しいのかもしれない、と思って
じゃあ、帰るね、と言う。



「うん、気を付けて」



傑はそう言って、私が会社を出るまで
見送ってくれた。

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「え、どんだけ食べんの傑。
さっき昼食ったよな？」

「そうだけど。
お嫁さんの弁当食わない奴は夫失格だろう？」

「うわっ惚気てんじゃねーよ」


.作者
絶対夏油傑は優しい嘘をついてお弁当絶対食べてくれる人だから。これだから夏油傑は………好き。

頼むから五条悟は夏油傑がいる時は学生時代と同じように話をしてくれ。親友…BEST FRIEND…しんどい

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