【夏油傑】初めまして、結婚して欲しい

22 hearts ページ22

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夏油傑





20:10
会合からトイレに行こうと、
一室を離れて用が済んだら
直ぐに戻ろうとしたいたんだが。

手を洗って、ハンカチで手を拭くとき、
スマホの振動が伝わり、
ロック画面の通知を見る。


Aからの写真とメッセージ。


花火が綺麗だって、
喜んでいるんだろう。
あまり行ったことも無さそうだ。

後で写真を見るか、と
ポケットにしまおうとして、またバイブ音。
思わず、目を疑って
すぐに口元が緩む。



『一緒に見たかった』



言えたじゃないか。
彼女は少しはぐらかすと、初めに

別に、

と誤魔化す。
それはそれで、可愛く見えてくるが。

彼女は自分の感情に
きっと振り回されている。


パチン、と画面が消えて
また見ると既にそのメッセージは
取り消されていた。
恥ずかしがり屋だ。
たまには甘えてもいいだろうに。




「今夜は悟に頑張ってもらうしかないな」



私はそれとなくタイミングをはかって、
会合を抜けることが出来た。
悟にはこれ借し1つな、とあとから
メッセージが来ていた。

こればかりは仕方ない、と
了承。

Aとのトーク画面を開き、
今行くから、と送信してから
彼女からの写真をタップした。
思わず、笑ってしまった。




「ブレブレじゃないか。
撮るの下手くそだなあ、A」




.作者
PerfumeのTOKYO GIRL
にいい感じに合わないかなとか思ってる。

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