11話 入部選択の心情! ページ12
生徒会のみんなと校門を出て、
しばらくしてから
それぞれの帰路に着いた。
椿「では、僕はこれで。」
ミ「さようならですわ♪」
榛「またね、可憐ちゃん♪」
安形「おぅ、じゃあな。」
榛「…あれ、安形。
お前、そっちから帰んの?」
安形「あぁ。ちょっと用事があってよ。」
…安形会長は、私と同じ方向に帰るみたい…
あ「今日は、ありがとうございました♪」
私と安形会長は無言で歩き出す。
少し歩いたところで、
安形会長が話しかけてきた。
安形「生徒会、入部する気になったか?」
単刀直入すぎる…
あ「まだ、分かりません。」
安形「面白いメンバーだろ?」
意味深げに言う安形会長は
どこか、楽しそうに見えた。
安形「楽しいぞ、生徒会。」
ぇ…
一瞬、心を詠まれたかと思った…
気のせいだよね…
あ「…考えさせてください。まだ…
決められないです…。」
安形「もしさ、自分で決められねぇーなら、
友達に聞いてみろ。案外、役に立つぞ?」
優しい口調で、安形会長が言う。
あ「…」
私は、あえて、何も答えなかった。
あ「…ところで、
先輩の用事ってなんですか?」
安形「お前が、入部するかどうか
聞きたかっただけ。他に用はねぇ。」
あ「…? それなら、さっき、生徒会室で…」
安形「言いづらいだろ、みんないたらさ。」
安形先輩って…優しいんだ…
きちんと配慮してくれてる…
安形「…俺はさ、本気だから。
お前に入部してもらいたい、そう思ってる。」
それに、真剣な、強い眼差し。
少し…かっこいい…かも?
安形「それと、入部して早く、
俺の仕事を手伝ってもらおうと思って
催促しに来た。」
( ゚□゚)…ぇ?
あ「…はい?」
安形「道流は頼まれてくんねぇし
宇佐見とキリには流石に頼みすぎちまったし…
早く終わらせねーと
また、椿に怒られる…はぁ…」
…前言撤回しよう。
配慮?かっこいい?
NO 配慮!!!!!
NO かっこいい!!!!!!!
安形会長って…
あ「…えと、私の家、ここなので
失礼させていただきますね。」
安形「かっかっかっ。
冗談に決まってんだろ?」
あ「………。」
蔑むような目で見てみる。
けれど、安形会長は、それとは裏腹に
また真剣になった。
安形「可憐、焦る必要はねぇから。
ゆっくり考えてくれていい。
でも、俺は、お前が来ると信じて待ってる。」
信じて……か。
その言葉、ずるいと思った。
生徒会………
本の少しの興味が、湧き出ていた。
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作者名:可憐 | 作成日時:2014年9月6日 21時