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三年経って大学も今年の春に卒業した。私ももう22だ
留学していオッパからメールも電話もきていたけど、それを返すことは一回もなくて連絡を取っていたお姉ちゃんから「チャンミンが心配してるから連絡してあげて。」って来たときはさすがに辛くて電話をかけたくなった。
指は動かなかったけど。
お姉ちゃん「もう帰るの?」
「うん」
お母さん「まだ居ればいいじゃない。チャンミナも今日帰ってくるんだって。」
お姉ちゃん「そうなの?連休?」
「..わたし帰るね」
お姉ちゃん「ち、ちょっと待ちなさい!」
強引に腕をひかれて二人きりになるとお姉ちゃんの顔は怒っていた。
お姉ちゃん「逃げるな!」
「…え?」
お姉ちゃん「あんたチャンミナのこと避けてるでしょ」
「…」
お姉ちゃん「何があったか知らないけど逃げるのはだめ」
お姉ちゃん「兄妹・姉妹なんだから喧嘩してでもなんでもぶつけ合って。そうやってもっと仲が深まるんだよ。だから、チャンミンが帰ってくるまでここから出ないで。ちゃんと向き合いなさい」
「…オン二、」
「今日は無理だよ、」
お姉ちゃん「なんで?」
「心の準備が出来ない。今日は無理なの、でも次会うときはちゃんと話すから、、」
お姉ちゃん「……どうしても?」
「ごめん、」
結局、オッパが帰ってくる前に空港へと向かった。
今は日本で働いているから、次こっちに戻ってくるかも分からないけど。
東京行きの搭乗口に向かおうとすると、居るはずのない姿に足が止まった。
チャンミン「A!!!!!」
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作者名:paru. x他1人 | 作成日時:2022年10月24日 22時