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帰ってきてベッドになだれ込むと髪を引っ張られる感覚を気付いて
ガナは私の長い髪を引っ張ってよく遊んでいた
「ガナや。おいで」
いつものように膝の上に乗って体を伏せたガナは私に撫でられるがままに身を任せていた
「もしガナが人間だったら、この記事を見てどう思う?どんな反応をする?」
「私たちが見てきたオッパは違う人だったみたい」
家族は誰よりも近くて、誰よりも本人を知ってるものだと思い込んでいた
恋愛の話なんてオッパとはしたこと無かったし、話すのはいつもダンスや夢の話だったから知らない女の人と隣でご飯食べるところなんて現実味が無さすぎる
きっと今の状態でチャンミナオッパに会ったら私はもっとボロボロになるんだろうなと思いながら冷静になる
「お母さん」
「わたし、留学するね」
私は、オッパと会わない選択肢を選んだ
この家にいたらオッパは定期的に帰ってくるし、バイトの時間を増やしたら合わないかもしれないけど家族にもまさかのジュヨンさんにもバイト先を知られてるからいつ来られてもおかしくない。
ただ今は離れたかった。会いたくなかった。それだけ
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作者名:paru. x他1人 | 作成日時:2022年10月24日 22時