【ヒプマイ】銃兎の妹の私が左馬刻さんを落とすことを宣言します2【碧棺左馬刻】

93話 ページ44

あたりはもう暗い。

車に何時間乗っていただろう。

いつの間にか時計は7時を指していた。

銃兎は顔見知りが多いため、偽名は使えない。

だが、はるねの名を知らすのは危険だということで『兎亜』という偽名を名乗ることになった。

兎が入っていることで銃兎の知り合いも納得しやすいだろう。

後尾と設定にしなかったのは、銃兎の顔目当てで女のドラッグ取り引き犯が来るかもしれないからだ。

はるね(お兄ちゃんイケメンで外面良くてスタイル良くて、そーゆー女にはいい物件なんだろうな)

銃兎はガードマンに言う

銃兎「こんばんは。今宵は良い夜ですね。ダンスが上手く踊れそうだ」

ガードマンは銃兎を建物の中に通す

はるね「、、、今のが合言葉？」

銃兎「あぁ」

2人は小声で会話をする

招待状じゃないのは新しいカモをおびき寄せやすくするためだろう。と前に銃兎が言っていたことを思い出す。

また違うガードマンが扉を開く。

ｷﾞｷﾞｯ

銃兎「ありがとうございます」

はるね(ニコッ)

はるねは声を覚えられないように。となるべく話さないことを決めていた。

銃兎「用意はできてるな？」

はるね「完璧」

はるねはスマホのGPS機能と録音機能を始動させる。

銃兎『聞こえるか』

はるね『聞こえるよ』

はるね(すごいな。サイドにくくってある髪に付けてあるバレッタの裏に超小型のインカムがあるなんて誰も思わないだろうな。ヒプノシスマイクを作るだけあって技術進歩してるなぁ)

ちなみに、スマホはスリットがある方と逆の方の足にベルトを巻いてそこにはめている。

何かあった時バックが手元にあるとは限らないからだ。

いっその事GPSの機能を搭載した物を飲み込んだ方が早いんじゃないかなんて思った

ｺﾂｯ

ヒールの音を綺麗に響かせ2人は中に入る。

ｶﾞﾔｶﾞﾔ

はるね(人多っ)

きらびやかな服を着た人が大勢いる。

はるね(うわ。あの人今度杏と行く映画の主演男優だ。)

銃兎(、、、やっぱり賢いな)

銃兎(堂々と前を向いて歩いてる。キョロキョロしてない)

はるね(キョロキョロしてしまうと幼く見える。品もない。ここに来るような人はキョロキョロなんてしない。)

銃兎(元々歩行のリハビリのときに歩き方とかは綺麗に正したけど、なんか、、、成長を感じるな。本当に)

銃兎「綺麗だ」
「お綺麗ですね」

銃兎「え？」

はるね(え)

「いえ、いきなりすみません。」

銃兎「あなたは！」

はるね「夢野お兄さん！」

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