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カエデの触手を殺せんせーは残すことなく抜いた。カエデが無事になったところで、渚へのいじりが始まった。
「はは、大変だねぇ 渚も」
「まさか、彼があんなことをするなんて想像もしませんでした」
私は愛美と話しながらカエデの様子を見守った。
守れなくてごめんね…私はカエデの頬を撫でた。
ｹﾞﾎｯ
殺せんせーの吐血に全員が反応した。
「…平気です。ただ流石に心臓の修復に時間がかかる。先生から聞きたい事があるでしょうが…もう少しだけ待ってください」
そう言った殺せんせーの身体に何かが掠った。
「瀕死アピールも大概にしろ。まだかわす余裕があるじゃないか」
柳沢だ。
「使えない娘だ。自分の命と引き換えの復讐劇なら…もう少し良いところまで見れるかと思ったがね。まぁ、面白いものも見れたわけだが」
チラ、と私を見た彼は顔は見えなくとも嘲笑っているのが感じ取れた。あれだけ強気でいた私が何も役に立たなかったのを見れて満足なのだろう。彼は勝ち誇ったように笑った。
「大した怪物だよ。いったい1年で何人の暗殺者を退けて来ただろうか。だが…ここにまだ2人ほど残っている。最後は俺だ。全て奪ったお前に対し…命をもって償わせよう」
柳沢は2代目と呼んでいる怪物を連れて去っていった。それと同時にカエデが目を覚ました。
「…私……」
「茅野さん…良かった」
カエデはぽつりぽつりと自身の思いを打ち明けた。
純粋な殺意が疑問に変わっていたこと、
確かめるべき事実を触手が許さなかったこと。
「…バカだよね。皆が純粋に暗殺を楽しんでたのに、私だけ1年間ただの復讐に費やしちゃった。それに、最後の最後で大切な友達を失うところだった」
カエデは私にごめんね、と謝った。
「なんで…謝るの…？悪いのは私の方なのに…」
「忠告してくれたのに、教えてくれたのに、聞けなくてごめん。ひどいことも言ってごめんね」
「そんなの…私こそもっと早くに言うべきだったのに、自分勝手な都合で言わなくてごめんなさい。何も出来なくて、苦しませてごめんね」
私はカエデの身体をそっと抱き締めた。
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クラスペディア(プロフ) - とても面白いです！続き楽しみにしてます！ (2019年11月30日 12時) (
レス) id: 62ecb839ba (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコマメ(プロフ) - とっても面白いです！応援してます！！頑張ってください！！ (2019年8月6日 15時) (レス) id: e0e3b2ec8d (このIDを非表示/違反報告)
Liar.@旧雪の飴 - めちゃんこ好きです！！！これからも頑張ってください！！ (2019年7月15日 22時) (レス) id: 1ec8cf476f (このIDを非表示/違反報告)
朱桜よろん - こんなに素晴らしい作品を……ありがとうございます……！次に更新されるのを楽しみに待ってます！頑張ってください！ (2019年7月1日 18時) (レス) id: 04adea9d04 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - すごく面白くて好きです！更新されるのを毎日楽しみに待っています！ (2019年7月1日 17時) (レス) id: 14b092647b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜桃 | 作成日時：2019年6月10日 21時
